

2022.1.7
2022年初の映画鑑賞作品は、公開を首を長~くして待っていた“スパイダーマン”の新作「ノー・ウェイ・ホーム」。正月明けと公開初日とあって、劇場は満席。前もってチケットを購入していたのは正解だった。それにしてもこの人員数は、“スパイダーマン”の人気度をまさに示している。マーベルキャラの中では体格もキャシャで、どう見ても強そうには見えない。年齢も若く、どちらかと言えば発展途上の危なっかしい存在。それでも誰よりも情に深く、優しいこころに満ちた青年である。いままですべての作品を長年見続けてきたが、俳優さんが変わってもキャラクターコンセプトはぶれず哀愁漂うヒーローである。マーベルキャラでは個人的には一番好きな存在です。ちなみにDCではやっぱり“バットマン”が一番。
ここのところ立て続けてマーベル作品が公開され、ちょっと前に“ヴェノム”を観たばかり・・・。マーベルの勢いは止まらずこの後、今回登場した“ドクター・ストレンジ”や“キャプテン・マーベル”などが続々と公開の予定となっている。ファンにはたまらない流れですが、コロナの影響で公開が遅れていた作品たちが一度に溢れ出た感もある。理由はどうであれファンたちはこの日を待っていたに違いありません。めでたし、めでたしである。
さて今作“スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム”は、前作“ファー・フロム・ホーム”で、宿敵ミステリオの陰謀より正体をばらされた状態からはじまるストーリー。ミステリオがヒーローとして世間に認知され、その敵がスパイダーマンという最悪のシナリオからスタートする。八方ふさがりなピーター・パーカー(スパイダーマン)が、助けを求めたのは「エンドゲーム」で共に戦った魔術師ドクター・ストレンジことスティーブンそのひと。この辺のつなぎはマーベルの得意とする展開そのもの。実に見事な脚本と言える。ショービジネスのまるで見本のような作り込みではないでしょうか?まんまとそれに乗っかってしまうのはシャクですが、観てしまうのはキャラの魅力、まさにマジック。
内容はバラしませんが、めちゃクチャ面白かったです。この映画は著作権や配給元などの面倒な状況を克服し創り上げられた作品らしく、そのあたりは映画の内容に繁栄されファンにはたまらないサプライズのオンパレード。いままで観たスパイダーマンの作品すべてが凝縮されていて、ますますこのキャラが愛おしく感じられる作品となっています。どのヒーローとも危うさ(人間味)を抱えたヒーローが、ますます大好きになりました。後半の展開は、恥ずかしながら何度も涙が溢れてしまいました。スパイダーマンのような広いこころを持ち、ひとを許せる人間になれたらと心底思うわたしです。
前作品を観ているかいないかで、感動の仕方に差は出ますが彼のこころはきっと伝わるはず・・・。ぜひ、劇場に足を運びその眼で確かめてください。Let’s go!