人気ブログランキング | 話題のタグを見る
よもやまシネマ576 “キングスマン:ファースト・エージェント”
よもやまシネマ576 “キングスマン:ファースト・エージェント”_e0120614_16470267.jpgよもやまシネマ576 “キングスマン:ファースト・エージェント”_e0120614_16475136.jpg




2021.12.24.

シリーズものの多い昨今、独特の世界感を創り上げているスパイ・アクション映画のひとつ“キングスマン”の最新作を鑑賞。シリーズは今回で3作目になるが、わたしは今作が一番感動しました。基本のスタイルは変わらないスタイリッシュな英国紳士が外見とは裏腹に派手なアクションを繰り広げる物語。スパイ・アクションのヒットシリーズは「007」や「ミッション・イン・ポッシブル」がすぐ頭に浮かぶ。どちらもファンのこころを掴み、新作が公開される度に大ヒット。そんな中に割って入るかのように登場したのが、“キングスマン”である。最新のテクノロジーを駆使して活躍し、かなりヤバいアクションシーンを持ち味にしてきた「007」や「ミッション・イン・ポッシブル」と比べると何というか気品みたいなものを感じる大人向けのシリーズ。2作とはひと味違う世界観にわたしは結構塡まっています。要所要所で絡んでくるユーモアのセンスが抜群で、キレッキレのアクションとの落差に引きずり込まれてしまいます。
さて今作は時代を逆行し、何処の国にも属さないスパイ組織“キングスマン”の誕生秘話が明かされるストーリー展開となる作品。時代は1914年にさかのぼり、世界大戦を起そうと暗躍する謎の組織に挑む“キングスマン”の面々たちの活躍が描かれる。涙を誘うシーンも数々登場し、“キングスマン”誕生の秘密が明かされるのだが実像と虚像を組み合わせた設定が実に見事に調和し、最後まで緩みのない展開に大満足のわたし。今作を観ると再び前2作を観たくなると言う感覚が生まれます。ビラン役に実在した有名なキャラを揃え、その上で構築されたフィクションのストーリー展開はワクワクドキドキの連続。ロシア皇帝を手玉にとり国を混乱へと導く怪僧ラスプーチンをはじめ、妖艶な美貌を武器に暗躍したとされる二重スパイのマタ・ハリ。そしてロシア革命後のソビエトを社会主義へと変えたレーニンなど登場する人物は一癖も二癖もある興味津々の人々。その連中を操っていた人物が悪の組織「闇の教団」のボスという設定は面白すぎて塡まります。またそのキャラが見事に立っていて悪なのに魅力的に浮かび上がる。ラスプーチンなどは、今風で言えばキモカワイィと言ったところ。レイフ・ファインズ演じるところの主人公オックスフォード公との剣を駆使したバトルシーンはアクションを超えもはや芸術。わざとそのような演出をとっているのは解るが、まるでバレーをみせられている様に華麗で美しい。演じている俳優さんなのか、スタントマンなのかは解りませんが素晴らしくまた面白いのひとこと。このシーンだけでも、観る価値はあると思います。バレーミュージックに合わせた剣舞は最高。まさに怪僧とはこう言うひとのこと。わたしはビランであっても好きなキャラです。他にも随所に絡んでくるアクションシーンはスローモーション投影などがうまく使われ、味のある良い映像に仕上がっています。もちろんCGも使われているのでしょうが、アナログ的な気品ある格闘シーンになっています。はじめにも言いましたが、シリーズの中でわたしは一押しの作品です。あくまでもわたしの独断と偏見に満ちた意見です。信じてもらえたら、劇場で確かめてみてください。
P.S. オックスフォード公を演じたレイフ・ファインズはいかにもイギリス人と言うような顔立ちと風貌で品のある主人公を見事に演じています。過去の作品でも高い評価を獲ているアクター。舞台でも活躍している人物ですが、みなさんがへぇ~~と思うのがきっと“ハリー・ポッター”のヴォルデモート卿ではないでしょうか?あの時は特殊メークが凄すぎて解りませんでしたが、意識してみれば納得の顔立ちと迫力ある演技ではないでしょうか?見事な演技力でした。
by eddy-web | 2021-12-27 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
<< 今年を締めくくる銭湯探訪は、荒... “ゆず湯”に入って、身体も心も... >>


S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
最新の記事
NANJYa?COLLe62..
at 2023-06-05 00:00
よもやまシネマ617 “岸部..
at 2023-06-04 00:00
よもやまシネマ616 “ワイ..
at 2023-05-24 00:00
よもやまシネマ615 “アル..
at 2023-05-19 18:20
NANJYa?COLLe61..
at 2023-05-19 00:00
カテゴリ
以前の記事
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


logobr.gif