50年近く前になるが、専門学校を卒業しデザイン会社に就職して間もない頃。学校時代の友人に頼まれ、図鑑のイラストを頼まれ描いたことがある。デザイナーとしての第一歩を歩み始めたばかりの頃の出来事である。デザイナーでいくか、イラストレーターになるか迷っていた20代。絵を描く事が何より好きだったわたし。プロにさえまだなっていないのに、生意気にその仕事(図鑑)を引き受けた自分。仕事から帰ると毎日机に向い、徹夜で図鑑の絵を描いた。一日3~4時間の睡眠が数ヶ月続き「地球と宇宙」という巻のイラスト10点ほどを手がけた。懐かしい思い出である。その時の作品を今日は投稿します。
イラストへの道はこの経験ですっぱりとあきらめました。社会に出てまず感じたことは、上には上がいるという現実。負けん気の強かったわたしですが、現実の厳しさに打ちのめされ迷いながら、デザイン一本に絞りなんとか一人前になったようです。そんな昔の懐かしい思い出が詰まったイラストは、恐竜が大好きな息子の誕生日に贈り、いま息子の机の前に飾られています。