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よもやまシネマ563 “007/ノー・タイム・トゥー・ダイ”
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2021.10.4.

公開をず~~~っと首を長くして待っていた作品が、ようやく公開となりました。コロナウィルスのパンでミックにより公開延期が繰り返された今作。待ちわびたファンはわたしだけでは無いはず・・・。前作“スペクター”のラストを飾った007の引退劇。その続編として創られた今作“ノー・タイム・トゥー・ダイ”は、主演のボンドを演じる6代目ダニエル・クレイグがこの役からまさに引退するという最後の作品。50年以上の長きに渡り作り続けられてきた007シリーズ。初代ボンド役のショーン・コネリーから数えて6代目となるダニエル・クレイグともこの作品でお別れ。歴代のボンド役を演じた俳優さんの中では、初代のコネリーを除き彼が一番好きなわたし。英国の薫り纏いクールでスタイリッシュなその雰囲気は、まさにジェームズ・ボンドそのひと。計5作品に出演しましたが、どの作品も間違いなく一級品といっていい出来映えではないでしょうか?彼のボンドを観る機会がなくなるのはとても残念ですが、シリーズものの定めというか、致し方ないことと理解いています。余談ですが、初代ボンドを演じたショーン・コネリーはそのイメージがついてまわり、他の役を演じるのにそうとう苦労したことが記述として残っています。シリーズもののメインキャラを演じるのは名誉なことですが、反面イメージが固まってしまうというリスクも同時にかかえてしまう大変な職業。どこかで区切りをつけるのが、キャリアアップの第一歩になるだということなのでしょう。すでにわたしはダニエル・クレイグの出演作(ドラゴン・タトゥーの女・ローガン・ラッキーなど)を他にも観てきましたが、みなとても良かったです。ボンドに縛られることなくきっとこれからも活躍をしてくれることと信じています。
さて、“ノー・タイム・トゥー・ダイ”の感想です。いっぱいありますが、やっぱり観ていただくのが一番。エンタメ作品の王堂を行く「007シリーズ」の名に恥じない、最初から最後までスタイリッシュさを貫き見事なラストへと物語が描かれています。前作の続編として創られているので、前作をおさらいの意味で観てから鑑賞することをお勧めします。わたしはついこないだ劇場で前作を観ての鑑賞でしたので、物語の流れがスムーズに消化され、とても良い感じで観ることが出来ました。先日TVで放映していましたが、やっぱりスクリーンを通しての鑑賞が最高。(この話には落ちがあり、実は公開日を間違え、前作のチケットを買ってしまったわたしです。)もちろんTVも観ましたが・・・。
作品の感想は今回はしないで、ちょびっと余計な話をしたいと思います。007の第1作、“007は殺しの番号/ドクター・ノオ”は、名匠テレンス・ヤングがメガホンをとり大ヒットしたのが1962年。今から59年前のことですが、こんなに長くシリーズが続くことをだれが想像したことでしょう。わたしがはじめて観た作品は“ゴールド・フィンガー”で、3作目の作品でした。この当時からボンドガールと呼ばれる美女が多数登場し、英国秘密情報部員ボンドとの絡みが若者の胸をどきどきさせ、カッコいいアクションシーンと色っぽいラブシーンに目が釘ズけになったことが思い出されます。当時の高校生にはたならない刺激の作品でした。また最新作でも登場するアストン・マーチンは数多くの秘密兵器を装備した、無敵の車で観た観客はみなこぞってプラモデルを造って楽しんだものです。ボンドは沢山のアイテムを所持し、それには多くの仕掛けが施され、何度も危機を救われる。そのすべては情報機関のひとりQが、ボンドの任務遂行のためにその都度用意する秘密兵器。時計(OMEGA)・万年筆(PARKER)・サングラス・ライター等々で、これらがボンドには欠かせないアイテムで、それを観るだけでもマニアにはもうたまらない。その中でもアストンマーチンは、最もインパクトを残した最高のスポーツカー。映画の中では惜しげもなく壊され、Qの嘆くシーンがお決まりの設定となり定着しました。こういった話が尽きないのが、007という作品です。最後に言っておきたいのが、映画のはじめを飾るタイトル・ロールとテーマ曲による、質の高い映像デザインの表現。この部分だけ歴代の作品を集めて出してくれたら、わたしは即買います。センスの良さはもちろんですが、映画のイメージに合わせたスタイリッシュな表現はコレクションレベル。クリエーターを目指すひとたちには必見の作品ではないでしょうか?世界的に有名なグラフィック・デザイナーのモーリス・ビンダーが第一作から「消されたライセンス」(1989年)までの作品を手がけ、そのテイストは今も受け継がれクオリティの高いタイトルとなっている。そんなところもまた、言い教材です。またテーマ曲も名曲揃いでシャーリー・バッシーをはじめ超有名歌手(ララミー賞受賞)が花を添える形式が続いています。ちなみに今作では、ビリー・アイリッシュが歌っております。まだまだ話は尽きませんが、観る楽しみが満載の007映画、ぜひ劇場で確かめてみてください。
P.S. わたしのお宝「アストン・マーチン」のプラモデルを掲載します。“ゴールド・フィンガー”の時のモデルで、パッケージのまま保存している、とあるプレゼントに応募して手に入れた大切な一品です。
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by eddy-web | 2021-10-06 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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