

2021.9.17.
観たかったSFサスペンス映画“レミニセンス”を公開当日、劇場に直行し観てきました。観たかった理由その1/ヒュー・ジャックマンとレベッカ・ファーガソンの共演。その2/クリスタファー・ノーランの弟ジョナサン・ノーランの脚本。
その1は、まず二人のファンということと“グレイテスト・ショーマン”で共演した時の感動を再び味わいたいと思ったこと。その2はハリウッドを代表する映画監督・クリストファー・ノーランの実弟で、「もうひとりの天才」とまで言われるジョナサン・ノーランが脚本を手掛けているということ。これだけでも充分期待して余りある作品と思い、期待度Max状態で劇場に足を運びました。映像の魔術師と謳われるノーラン監督が世に送り出した作品“ダークナイト”“ダークナイト・ライジング”“インター・ステラー”。そのどれをとっても観る側の予想を超えるインパクトを与え、想像への挑戦が感性を刺激する。そのすべての作品の脚本を手掛けたのが
、ジョナサンその人。近年エミー賞を受賞したTVドラマ「ウェストワールド」の原案・脚本・監督・制作総指揮とその多才ぶりを発揮し、兄同様に「天才」の称号を手に・・・。その時に共同で制作総指揮にあたったのが、今作の監督リサ・ジョイ。彼女は脚本にも共同で参加し二人の息の合ったクリエイティブ技術が見事にこの作品で開花しています。
さて物語はクリストファー・ノーラン監督の最も得意とする、時間軸を操作し超えていく未来の世界が舞台。ファーストシーンで映し出される海に沈んだ都市の姿。美しさと危機感を併せ持つ絵柄を目にした瞬間からスクリーへと飲み込まれてしまう。SFは想像の世界と思いつつも、現代に起こっている環境問題がリンクし、そんなに遠い話ではないような妙に現実感が沸き上がる。
そんな未来を背景にし、記憶先入するテクノロジーを使い、表はこころに傷を抱えた顧客に過去の良き思い出を再体験させ、ひとときの安らぎを提供するのが主人公ニック・バニスター(ヒュー・ジャックマン)のビジネス。実は裏ではその世界で起きる犯罪の捜査に協力し、事件の解決へと結びつける「記憶潜入エージェント」としてのもう一つの顔を持つ。SF作品のこころを引きつける要素が満タン状態の世界感に、観なくて入られない好奇心に火がつきます。ある日、表の家業に突然現われた美女と関わり、予想を超えた出来事へと進んでいく過程はワクワクドキドキの連続でもうたまりません。SFとサスペンスが融合し、どうなるのかと目をこらしながらのあっという間に時間が過ぎ、ひとときの安らぎを得ることができました。結末は自分の想像と一致しましたが、観るひとによってはいろいろな反応が生まれる作品ではないでしょうか?謎の美女メイを演じたレベッカ・ファーガソンの影のある美しさには、男心をくすぐられドキドキさせられます。ロングドレスを身に纏い、歌うシーンの美しさには思わず息を飲む。主人公の二人が共演した“グレイテスト・ショーマン”の出会いのシーンが、何故かオーバーラップし頭をよぎります。歌は吹き替えだと思いますが、ファーガソンみたいな美女に、あんなに美しい歌声を聞かされれば、ニックだけじゃなく男はみんなメロメロです。この稀有な雰囲気を持った女優さんは、どの出演作を観ても魅力を放っています。
P.S. “ドクター・スリープ”の時の役はメチャクチャ恐かったけど、美しさはハンパなかったです。次回作“デユーン”も期待しています。SF映画はやっぱり良いですね!!