2021.7.21.
いよいよ「東京オリンピック・パラリンピック2020」がはじまりました。国内感染者数が急増するコロナ禍の中、組織委員会のゴタゴタなどが露呈し開催の賛否がギリギリまで続きました。いろいろな意見はあると思いますが、アスリートたちの積み上げてきた努力を考えると容易く中止などとは言えません。一番苦しいのはきっと参加するアスリートたちに違いありません。個人的には素直な気持ちで、活躍を応援したいと思います。
さて、そんな中ではありますが映画を観てきました。今回は“東京リベンジャーズ”。コミック原作と聞いていますが、わたしは読んだことのない作品です。ヤンキーを題材にした作品はいままでも多く描かれてきたジャンルですが、この作品の新しいところは+タイムリープという斬新な切り口。主人公タケミチ(元ヤンキー)の元恋人ヒナが殺されたと言うニュースから物語ははじまる。高卒以来、負け犬人生まっしぐらのダメダメ男が、過去に帰って仲間や自身取り戻すのためにリベンジ(やり直し)していくというストーリー。今も続いている人気コミックは累計部数1,600万部と人気作品で、その実写化が本作。不良を扱った作品は、何故か男たちの魂に火をつける。それはヤサグレた者の中に滾る熱い思いがストレートに表現されていることと、仲間を思う絆の深さにある意味ひかれるからではないでしょうか?本当の友と呼べる仲間を持っている彼らが、一般人はある意味羨ましいのだと思います。友の為に命をかけられる奴、それが今作の主人公である。
去年公開の“今日から俺は!!”も、ヤンキーを扱った作品でしたが、笑い満載でどっちかと言えば軟派の物語でした。娯楽作品としては、良い出来ではないでしょうか?今作“東京リベンジャーズ”は着想こそ飛んでいますが、内容は超硬派。個人的には大好きな世界感です。その昔、リアルタイムで読みふけった「男一匹ガキ大将」を思い出しました。男は単純にこう言う設定が好きなんですよねぇ~~~っ!
実写化に揃った俳優陣は、まさにいま最も輝きを放っている若手の男優たち。解説を読むと原作キャラにかなり近いイメージの俳優陣が揃ったようである。主人公のタケミチを演じた北村拓海をはじめ、磯村勇斗、吉沢亮、山田裕貴、間宮祥太朗などこれから映画界を引っ張って行くであろう発展途上の人気俳優たち。いずれ劣らぬイケメンばかりで女性ファンはたまらないのでは無いでしょうか?それぞれに演じた役はみなはまっていて、男から観てもカッコいいと思うキャラクターばかり。主人公の北村拓海はダンスロックバンドDISH//のメンバーとして人気だが、俳優との2足の草鞋で活躍し、どちらも素晴らしい感性を感じさせています。2017年に公開された“君の膵臓をたべたい”での演技は、その年のアカデミー新人俳優賞を受賞しましたが、こころに残る演技でわたしもめいっぱい泣かされました。ミュージシャンの顔とは別人の顔を見せる演技力は、間違いなく本物。楽しみな俳優さんです。
わたしが今回注目したのは脇を固める俳優さんたちで、みなNHKの朝ドラ出身の爽やかイケメンのひとたち。その男優さんたちが演じたヤンキーのキャラが、ピタッとはまっていてみな輝いていたのが印象的でした。特にドラケン役の山田裕貴とキヨマサ(適役)を演じた鈴木伸之が特にインパクトがあり、どちらも素晴らしい存在感を表現していました。まだまだ続きそうな感じを残しての終わりかただったので、次回作が期待できます。まだまだ魅力的なキャラが沢山いるようなので、そこにスポットを当てた展開が覗いてみたいわたしです。
P.S. オリンピックがはじまり、TVに釘づけ状態なためしばらく映画鑑賞はペースダウンになるかと思います。ご理解ください。