

2021.3.29
今日紹介する作品は、往年の名作“禁じられた遊び”。この作品を知らないひとはまずいないと思うのですが?主題歌が余りにも有名で、クラシックギターをは じめる切っ掛けとなる名曲。その哀しい旋律は一度聴いたらもう忘られない映画音楽の金字塔である。映画を見た事が無くても、曲は知っているというひとも多 いは・・・。
さて作品ですが、1954年公開のフランス映画でフランソワ・ボワイエの同名小説を原作としたもの。監督はルネ・クレマンでこの作品 をはじめ、“しのび逢い”“居酒屋”“太陽がいっぱい”など数多くの名作を世に残している。わたしが印象に残っている作品で“雨の訪問者”がある。サスペ ンス(スリラー)作品でそれまでの作品とはかなり違ったある意味商業色強い作品になっています。主演のチャールズ・ブロンソンがこの作品でブレイクし、彼 の代表作になった。話を“禁じられた遊び”に戻します。物語は戦争で孤児となった5歳の少女ポーレットの運命を描いた反戦映画である。私が生まれた年の作 品をはじめて観たのは、中学生の頃だったと記憶しています。訳も無くなくただただ涙が止まらない自分が、その時いたことを思い出します。いまでもラストの 雑踏の中「ミッシェル!ミッシェル~~!!」叫びながら消えて行くポーレットの姿を思い浮かべると、それだけで涙が溢れれてきます。まさに名作中の名作。 絶対に観て欲しい1本です。
P.S. 主演のポーレットを演じたブリジット・フォッセーは名子役として高い評価を得ましたが、その後映画で観るこ とはしばらくなく私は1967年公開の“さすらいの青春”で再開をはたしました。清楚な感じはそのまでとても美しいひとになっていたのが印象に残っていま す。1989年公開の名作“ニュー・シネマ・パラダイス”(ディレクターズカットのみ)に出ていたの知ったとき、こころが静かに震えたことを思い出しま す。74歳になったと聞いていますが、ぜひ機会があれば映画に出てくれることを願ってやみません。