2021.3.18
コロナ禍で洋画の公開がほぼ延期状態。そんな中邦画は頑張ってファンのため、いろいろと作品を提供し続けています。今年はアニメが大活躍で“気滅の刃”は日本映画史上最高興行成績を更新し、今もなおその記録を伸ばしています。先日“シン・エバンゲリオン”を観ましたが、こちらも大人気で入場者数を日々伸ばしています。世界が認めるサブカルのアニメは、コロナにも負けない勢いがあるようでわたしたち人間も負けてはいられません。
さて、今日は“ブレイブ-群青戦記”を鑑賞しました。男の子たちにはたまらないSFタイムスリップもの。原作は笠原真樹氏による漫画で第1部終了後、現在第2部がヤングジャンプにて「真・群青戦記」として連載中と聞いています。漫画は観ていませんが、この手の話は大好きな小生。
タイムスリップものと言えば“戦国自衛隊”が思い出される。陸上自衛隊の一部隊が突然戦国時代へとタイムスリップし、武将長尾影虎との遭遇により大きく運命が変わって行くというストーリーである。1975年に公開され大ヒットした角川映画で、主演は千葉真一。芸能生活20周年を記念し角川春樹氏と組んでのSFアクションである。当時かなりの制作費を投入した角川氏渾身のプロデュース作品でした。この作品で千葉はアクション監督を兼ね主演にのぞみ、第一人者としてのプライドを随所でみせ観客の度肝を抜いてみせました。
あれから46年を経て、再び甦るSFタイムスリップ作品は、主人公をエリートアスリート高の高校生たちに変えての物語となっています。主演は運命さえ感じる千葉の息子、新田真剣佑そのひと。お父さんゆずりの端正な顔立ちで、まるで外国人のような美しい容姿を武器に最近めきめきと頭角をあらわし活躍しています。お父さんみたいな野性味こそないが、アクションの切れは間違いなく血を引いています。
さて感想ですが、物語事態は面白いのですがさすがに高校生たちがいくら身体能力が高いとはいえ、生身で戦国時代の武士を相手にするのにはむりふがあるのでは・・・?そこが面白いと言えば、そうなのですが・・・。正直リアリティの追求がいまいち半端な印象を受けました。CG技術を駆使した映像技術は、当然現代では欠かせないアイテムだと承知の上でひとこと。アクションシーンとの融合がいまひとつかみ合っていない気がします。楽しんで観る事は出来、友情を表現したシーンでは涙もしました。単純な人間ですので高校生たちのひたむきな気持ちが伝わり、頑張れ!とエールをず~~と送って最後まで鑑賞しました。
比べてはいけないことは解っていますが、その昔自衛隊の協力を得てほぼ実写で創り上げた“戦国自衛隊”の凄さを改めて感じてしまいました。若い俳優さんたちが多く、のびのびと演じている姿はこれからの希望となっているのですが。徳川家康役で三浦春馬、織田信長役で松山ケンイチが脇をかため、やや暗めの演出が緊張感をつくり内容を締めていたのはすくいです。ラストも予定調和的ものでしたが、個人的には嫌いではありません。余談ですが原哲夫の「影武者・徳川家康」のファンなので・・・。
P.S. 新田真剣佑くんは最近映画に出ずっぱなしの感がありますが、次回作“るろうに剣心/最終章”はいまからメチャクチャ楽しみにしています。時代劇では、ここ最近一番と思っている“るろうに剣心”。アクション演出の切れが飛び抜け、いままでにない奇想天外な動きには思わず見入ってしまう格好良さ。サトケンとマッケンの一騎打ちはいまから楽しみなひとつ。絶対に期待を裏切らないと信じています。
最後になりましたが、三浦春馬くんに合掌。