

久しぶりに
「わたしの中の大好きな映画」の記事をアップします。コロナ禍の緊急事態宣言のため、しばらくおとなしくしようと考えての復活。
さて紹介する作品は、2010.3に『よもやまシネマー48』で紹介した“レスラー”。いろいろと好きな所はあるのですが、内容もさることながらミッキー・ロークの復活がまず一番の理由です。彼はこの作品でアカデミー賞にノミネートされ授賞こそ逃したが高い評価を得、ゴールデン・グローブ賞を見事に手にしました。
“ナインハーフ”で世界中の女性のこころを掴んだイケメン俳優の彼だが、それ以降銀幕で観る事が徐々に減っていったように感じていたわたし。どちらかといえば、むしろスキャンダルで世の中を賑わしていた感がある。
そんな彼の間違いなく最高の作品ではないでしょうか?歳を重ねハンサム観は無くなったが、渋さが増し何とも言えない良い顔つきになっていました。ファンの方はスクリーンに映し出された姿にきっとビックリしたに違いありません。はっきり言ってまるで別人。きっといろいろ重ねた人生があったのだと察します。でも重ねたものは裏切らず見事に開花し、素晴らしい作品となりました。引退間近の老レスラーの男の生き様が見事に描かれ感動します。女性から観ると「男ッて本当に馬鹿!」って、思っちゃう映画ですが、これが男なのです。騙されたと思って観てください。輝かしい世界ほど、影の部分が多きいという事が繊細に紡がれております。