朝ドラ”エール“が今週で終わりました。コロナ禍で撮影が延期したりして、大変だったことを聞いています。”エール”というタイトル通り、波瀾万丈な主人公二人の生きざまは自粛生活を強いられているわたしたちに、力を与えてくれる素晴らしい作品でした。出演者のみなさんの熱い念いもひしひしと伝わり、いっぱい元気をいただきました。
主人公の裕一とその妻・音の、音楽で繋がる生涯を描いている物語にモデルがいる事はよく知られています。昭和の日本を代表する作曲家、古関祐而氏と妻・金子がその人。若い世代のひとたちはまず知らない人物だと思いますが、60代~70代の世代にとってはまさに神様。数多くの名曲は知らず知らず口ずさめるほど記憶に残っているものばかり。昭和29年生まれのわたしには、真っ只中のちょっと前という感じです。このドラマを通し古関祐而さんの偉大さを改めて実感し、とても勉強になりました。戦争中に軍歌の製作にあたり、終戦後にそのことが氏を大きく苦しめたという事実には胸が痛む思いでした。そして晩年「東京オリンピック」のテーマ曲を創り、世界の称賛をあびその名は音楽史に燦然と輝き今も語り継がれている。わたしは子どもの頃の記憶で、欽ちゃん(萩本欽一)が司会だったオールスター家族対抗歌合戦に審査員として出ていた古関さんのことをよく覚えています。いつも(*^o^*)で優しく暖かい言葉を出演者の家族にかけていました。懐かしい思い出として、あらためて蘇っております。残した曲の数は5000にも及び、今なほ数多くが愛されています。甲子園の大会歌「栄冠は君に輝く」や、早稲田大学第一応援歌「紺碧の空」など、野球ファンはもとより日本人な誰しも知っているものばかり・・・。幼い頃「イヨマンテの夜」を聞き、その迫力に感動したことをお覚えいます。上げたら切りがありませんが、ドラマを通し古関氏のことを改めて知り一番嬉しかったことがあります。それはわたしの大好きな怪獣「モスラの歌」が氏の作品だったということ。ザ・ピーナツ(小美人)が歌った曲は、子どものこころに間違いなく響き今でも歌える名曲のひとつです。不思議なカタカナが並ぶ呪文のような詩でしたが、全部意味があるインドネシア語だと知りました。ただ耳から入る言葉を並べて歌っていただけの歌に、深い意味がありそれを創り上げた古関祐而というひとに大きな愛と感動を感じ、いままで以上に「モスラの歌」が好きになりました。最終回では走馬燈のようにドラマが頭に浮かび涙が自然と溢れてきました。次の日に放映された出演者たちのコンサートも、素晴らしかったです。ぜひ、CDにして売り出してくれると嬉しいです、冗談ではなく古関祐而さんの曲をまとめたCD、コロンビアさん出しましょう。絶対に買います。わたしは嘘は吐きません。(たまに尽きます?ホントは・・・)。ぜひ、よろしくm(__)m致します。