![]() ![]() ●Switch音-15 中島みゆき「夜会」 VOL.20 リトル・トーキョー (劇場版)
2020.7.27 日本のミュージシャンで一番好きな人と言えば、間違いなくこの人。デビュー以来のファンでファースト・アルバム「私の声が聞こえますか」からはじまり、いまも多くのLPレコードを大切に持っている。当時22歳の私は中島みゆきのファンだと言うと、「暗い性格なの?」とよく言われた。暗い性格と思った事の無い私は、それ以来人前では中島ファンを封印。それからいろいろな経験を踏み、自身が確かに暗い(闇)かもと思うようになり隠すことをやめた。それからはなんだか肩の力が抜け、逆に人生を謳歌するようになり、ますます中島みゆきが好きになりました。彼女ほど素直に感情を表に出す人はいません。きっとひとの何倍もいろいろな経験を踏み、強くおおらかな人間性を築き上げたのだろう。たった2歳しか違わないのに・・・ただただ尊敬です。 さて、その中島みゆきが1989年からはじめた舞台「夜会」はファンなら一度は行きたいステージ。ところが今では手に入れるのは至難の業とも言うべき代物。発売と同時に売り切れという超プレミア。25~6歳だったかはっきりと覚えていないが、そのむかし厚生年金での、コンサート「浮汰姫」(お宝の半券)を聴きに行った事がある。その日は夢見心地で、あまりに感動してしまい朝まで興奮状態が収まらなかったことが思い出される。彼女の世界感は時代と共に変化を重ねてきたが、ファンからすれば「中島みゆきは中島みゆき」で唯一無二の存在なのである。彼女が創り上げる曲、そして紡ぎあげる詩はどんな時代でもひとの心を打つ。女性の本音(情念)を書かせたらこのひとに敵うひとはいない。その昔「失恋歌の女王」と呼ばれ、自他共に認め合うユーミンこと松任谷由実が「恋愛歌の女王」と呼ばれていた事がある。ただ二人ともこの対比をさほど気にもせず、ひょうひょうとしていたと聞く。さすが大物ふたり。 中島みゆきが1979年からニッポン放送でやっていた「オールナイトニッポン」は、いま思い出しても最高。軽妙な語り口が、彼女が創り上げる音楽とのギャップが甚だしくその世界感にリスナーたちはこころを動かされたことに違いない。このわたしもそのひとりである。ひと言では語れないほど、彼女の大きさがありファンならみな同じだろうがとても愛しいひとである。語るには大きすぎて時間が足りませんので、この辺で一区切り。 映画劇場版「夜会」VOL.20 “リトルトーキョー”に行ってきました。「夜会」の舞台を映像にした、ファンにはたまらない作品。2019年に赤坂ACTシアターで開催された、「夜会」の記念すべき20回目の舞台「リトル・トーキョー」。彼女がひとりで原作・脚本・作詞・作曲・歌・主演・演出とすべてを手がけた世界でも例の無い音楽舞台である。舞台は真冬の北海道にある山深いクラシックホテル。その中にある小さなライブハウス「リトル・トーキョー」で起こる人間の「欲と愛」が渦巻く運命を描いた物語。はじめて観たが、言葉にならない感動がジワジワとさざ波のように打寄せ、何とも言えない気分を味わいました。きっと生で舞台を観ていたら、もっと感動したに違いありません。死ぬまでにもう一度でいいから、彼女のステージを目に焼き付けたいと心底思ったわたしです。物語はある意味奇想天外な設定ですが、気がつくとその世界に飲み込まれています。いままでの舞台「夜会」では毎回完全新曲での構成だったらしいが、今回は懐かしい曲も鏤められオールドファンを大いに楽しませてくれます。「やっぱ、いいわぁ~~~。みゆき最高!!」この感動は是非みなさんに味わってもらいたいと、そう思うおじさんです。大切なひとと一緒に行って観てください。 P.S. 近々映画「糸」が、公開されます。いまもなおカラオケでベスト10に入る名曲が、映画化されました。この曲で涙するひとは、きっと多いはず・・・。こんな曲を聴いて思いっきり涙を流し、気持ちをスッキリさせて前に進む。私はそうやって中島みゆきに助けられ、生きてきたような気がします。きっとこの映画、泣かされるんだろうなぁ~~~。でも、見に行く!!絶対!!!
by eddy-web
| 2020-07-29 00:00
| Switch音(音楽の話)
|
Comments(0)
|
最新の記事
カテゴリ
よもやまCINEMA(映画の話) ひとこと・ひとごと・ひとりごと(つぶやき 展・覧・会 風来紀行(散歩と旅) チョッといい話?(沁みる話) ごあいさつ NANJYa?COLLe(オタク訪問) 魚々苑(魚と草花の話) 青之無也(モノ創り) Switch音(音楽の話) NEWS Love ゆ Tokyo(銭湯探訪) 大好きな映画(BestChoiceMov 以前の記事
2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 06月 2007年 05月 フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
![]() |