
昭和の時代、日本中のこどもたちのこころを掴んだTVアニメ「鉄腕アトム」。21世紀の未来を舞台にした、原子力エネルギーで動く人と同じ感情を持った少年ロボットアトムが活躍する物語である。原作は1951年(昭和26年)から1968年にかけ17年間連載(雑誌少年)され、1966年に日本初のTVアニメとして放送され、アッという間に爆発的大人気となった金字塔作品。第1作の視聴率はなんと27.4%を記録し、その後世界中(アストロボーイ)で放映されました。アニメが始まった頃わたしは12歳で、この頃の影響でものづくりにはまったたのは間違いないこと。現在、日本のロボット工学に他携わる学者たちの多くが少年時代に「鉄腕アトム」に触れ、技術者を志すきっかけになったのも間違いのない事実である。放映当時、東京の風景に高速道路が描かれていたのを観た子どもたちの多くが、未来を夢見てドキドキわくわくした。わたしもそのひとり・・・。それが1964年東京オリンピックを境に現実の姿となり、夢は現実になることを教えてくれました。この時の感動はいまもわたしの中で大きな力となり続いています。
そのTVアニメ「鉄腕アトム」と言えば、スポンサーは明治製菓。そしてお菓子と言えば7色のマーブルチョコレート(1961年発売)である。当時アトム人気に便乗し、商品のおまけにアトムシール(のちにマジックプリントへ)を付けこちらも大ヒット。私事ですが当時は家があまり裕福ではなかったので、お小使い(内職の手伝い賃)をため買っていたことを思い出します。シール欲しさに買ったことは紛れもない事実。子供とはおかしな生きもので、欲しいと思うとどんな事をしてでも手に入れようと思う。買ったパッケージを明ける瞬間の、たまらない気持ちは誰もが解る感覚である。いらなくなった空き箱の中に、こつこつと貯めては出してニンマリとしていた少年時代。当時のシールもまだ持っているのですが、今日は明治製菓がマーブル発売50周年を記念して2011年に限定発売したマーブルチョコのアトムシールをご覧にいれます。

当時のまま再現され、おまけの「鉄腕アトム」復刻版シール(全49種)もそのまま。夢中で買い集めたおじさんたちはわたしだけではないだろう・・・。そしてその後、シールを飾るための展示ポードが応募形式で行なわれ、それを運良くゲット。それを今日はご紹介します。もちろんシールも全部入った状態。抽選で手に入れたお宝の品とシールは復刻版ではあるのですが。それでも当時を思い出す大切なもの。こんなものにと思う人もいるかも知れませんが、それが男の子なのです。
P.S. 当時集めたシールはほかにも多くあり、近いうちにまた改めてご紹介します。オタクの収集家はこうして生まれたのでした。