2020.3.20
新型コロナウィルスのため外出を自粛する発令後、どこに出かけても人の姿がビックリするほど少ない。もちろん映画館は最たるもので、その影響が色濃く反映されています。前々から観たかった“ハーレイ・クインの華麗なる覚醒”を公開日に合わせ出かけたのですが、案の定劇場内はガラガラ。昔に比べると普段でさえ、そう混ではいない劇場。娯楽の数が増え、映画だけが庶民の憩いでは無くなったのは間違いのいない現実。ネットなどでも気軽に新作を観る事が出来るようになり、「わざわざ劇場に足を運ばなくても?」と思うひとが沢山いるのだろう。わたしは前から言ってるとおり、スクリーンの大画面で観ないと映画は100%と楽しめないと思っている頑固者。それ故、観たい作品があればどんなに遠くても足を運ぶし時間も割く。だからなおさらこんな状態が長く続き、映画業界が衰退していくのが恐いです。すでに映画などをふくむ娯楽産業をはじめ、リーマンショック以来の不況が世界を襲うと言われています。いまはじっと我慢の時なのは、イヤってほど痛感していますがどこかに光を見つけないとシンドイ。いま、わたしを支えてくれているのは間違いなく映画鑑賞。国の出してい守るべき事柄を最大限守り、ひとを思いやる気遣いを忘れず行動を続けブログを上げて行こうと思います。
さて、“ハーレイ・クインの華麗なる覚醒”(以降HQと表記)は、DC社のバットマンに登場するビランキャラのひとり。ファンだったらみんな知っている。そのキャラを単独でピックアップし創り上げた今作。実際には単体ではなく、サブキャラが多く出ているのだが主役と言ってもトップはキャットウーマン。そしてわたしの中ではHQは2番手である。個性はもちろんだが、ビランなのに憎めない可愛さとスマートがある。ダークなイメージキャラの多い中、HQはファッションが奇抜で目を大いに楽しませてくれる。それだけでわたしは充分だが、せっかく単体で作品にしているのだからもうちょっと掘り下げてほしかったなぁ~~~。と正直思いました。贅沢でしょうか???HQがはじめて登場した“スーサイド・スクワット”がそうであったように、造りがちょっと雑な感じが否めない。娯楽に徹しているのは解るが、すこし乱暴すぎる作りでは無いだろうか?楽しいと言えば楽しいが、こころには響きません。今年アカデミー主演男優賞を獲った“ジョーカー”が、あまりに凄い作品だったので余計かも知れません。もちろん比べる意味も無く、作品の目指した方向は別物と誰しもが解っているのですが・・・。とくに今年の“ジョーカー”という作品はDCコミックのキャラの殻を完全に捨てたまるで文芸作品の風格さえ感じた優れものでした。
さて、HQに話しを戻して良いとこだっていっぱいあります。なんたって主演のマーゴット・ロビーが超絶可愛いぃ~。ちょっとメイクは濃いめですが、そういう設定(薬品タンクに落ち)色白になってしまったという過去ですので・・・。さっきちょこっと言いましたが、ダークなビランキャラが多い中珍しと言えば珍しい張っちゃけた悪カワキャラで引かれる人も多いはず。実力派のマーゴットがやるから、また良いのかも知れません。この作品はマーゴットを観るだけのためで良いと思います。それ以上欲張ると罰があたります。世の中みな我慢しているのですから・・・。贅沢は言わない!!
P.S. 適役のビラン(ブラック・マスク)役で、ユアン・マクレガーが出ています。なんだかこちらも中途半端なキャラで、もったいない感が溢れます。手下のビクター・ザーズのほうがよっぽどインパクトがあり恐かったです。チームを組んだ「BIRDS OF PREY」新キャラもさほど個性が紹介されないまま、その他大勢の扱いなのがむしろ可愛そう。ハントレス(ボウガンの使い手)なんて、似たキャラはあるが結構いけています。劇中みせるクールな反面情に厚いというところは、大いに引かれます。最後に、もうちょっとハイエナの「ブルース」の活躍が観たかったです。