人気ブログランキング | 話題のタグを見る
よもやまシネマ487 ”午前十時の映画祭/サウンド・オブ・ミュージック“
よもやまシネマ487 ”午前十時の映画祭/サウンド・オブ・ミュージック“_e0120614_15245425.jpgよもやまシネマ487 ”午前十時の映画祭/サウンド・オブ・ミュージック“_e0120614_10460798.jpg




2019.12.16

先週に引き続き、往年の名作ミュージカル映画を観に出かけました。この作品を初めて見たのが17歳の時。趣味になった映画のまさにスタートがこの頃で、必ず買っていたのがプログラム。そのすべてに観た日と劇場名を記載してコレクション。当時のそれをひっぱり出してみると、観た日にちが記載されていて昭和45年(1970年)7月14日(火)・スカラ座)。その作品名は“サウンド・オブ・ミュージック”。洋画にはまったのが高校時代。試写会などに応募しむさぼるように映画に溺れていた頃。
この作品は1965年に公開されたのだが、わたしが観た5年前にすでに公開され世界中で大ヒットしリバイバルでの公開。ミュージカル映画に触れたのがこの作品で3本目。(チキ・チキ・バン・バン、マイフェア・レディ)。日本映画にはない華やかさやスケールの大きさに圧倒され、映画ってこんなにも楽しく夢に溢れているんだと思った当時の自分。
あれから何度、この作品を観た事か・・・。はっきりと覚えていないが、何十回にものぼるだろう。何度観てもワクワク、ドキドキさせてくれ、そして胸が温か~くなる。近年ミュージカル映画が復活し、再び名作を世に送り出しファンを楽しませてくれています。その多くの作品を並べてみても、”サウンド・オブ・ミュージカル“は間違いなく最高傑作では無いでしょうか?(個人的意見)。「死ぬまでに1弛度は観たい映画」という本が出ていますが、この作品はまさにその1本。老若男女を問わず、だれが観ても感銘を受ける作品です。幸せな気持ちを取り戻したくなったら、ぜひ観てほしい作品です。
さて、今回何度目かも解らない鑑賞になりましたが、冒頭の高原シーンで流れるアンドリュースのテーマ曲を聴いた瞬間に涙が溢れ出してしまったわたし。単に歳を取っただけなのか、周りを気にする事無く泣いてしまった。もちろん泣けるようなシーンではない。自分でも解らないのだが、スイッチが入ってしまう映画作品が何本かありこの作品はその一本なのです。実話をもとに描かれたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。その年のアカデミー賞5部門を受賞し、監督したロバート・ワイズ氏はこの作品で”ウエストサイド物語“に続いての快挙で名を不動のものにしました。ストーリー、音楽、キャスト何をとっても文句のつけようが無い。本当に素晴らしい、こころを豊かにしてくれる作品です。172分と長い作品で途中に休憩時間が入るのだが、最後までまったく飽きる事は無い。観たひとはきっと、大切な人に見せたくなること間違いなし。
映画の内容は述べませんが、この作品が生まれるまでにはいろいろな逸話があるのでそれを紹介します。まず、監督と主演が決まるまでのお話。監督をしたロバート・ワイズ氏は1961年に”ウェストサイド物語“(共作)でオスカー像を手にしたが、この作品のオファーをはじめ断ったと言う。そこには監督としての拘りがあり、ミュージカル映画監督というイメージで染まってしまうことに強い懸念を感じていたという。同じく主演女優のジュリー・アンドリュースもはじめこのオファーを断っていたという。これにも理由があり、まだ公開はされていなかったが”メリー・ポピンズ”をすでに取り終えていたジュリーが、役柄が類似していた事に監督同様迷いがあったらしい。いずれにしろ完成した作品は結果的に世界中で大ヒットし、ふたりは作品と一緒に映画史にその名を刻みました。生意気を言いますが、このふたりで無ければ、この作品は成立しません。主演のジュリー・アンドリュースはこの時まだ無名。舞台ではもちろん経験を積み上げた名優でしたが、映画においては”メリー・ポピンズ“でオスカーを手にし、続けての”サウンド・オブ・ミュージック”でミュージカルの女王の名を手に入れました。たいていのミュージカル作品は、ほとんど歌の部分を吹き替えている。そんな中にあってこの作品では、ジュリーがすべて歌い踊ってそして演じている。伸びのあるその歌声に魅了されたひとは、いったいどれくらいいるだろう。わたしは当時この作品のサウンドトラックを買い、毎日レコードプレーヤーを回していました。ショートカットがこれほど似合う女優さんもそうはいません(ミア・ファローくらい)。主人公マリアを慈愛に満ちた演技で魅了し、映画の中と同じに大好きな先生になります。挿入歌もすべてこころに残る名曲揃いで、今のひと(平成・零和)生まれのひとが観ると「エッ!この曲って?」て、思うものも沢山あります。まさに名曲揃い。この作品も語ると1日では、自分の感じた思いを伝え切れません。やっぱり観ていただくのが一番。ぜひとも、身近にいる大切なひとと連れだって観にいくか、何とかみてください。
話しが長くなりましたが、まだ思いは尽きません。でも今日はここまで・・・。
P.S. トラップ家の子どもたち、みんなとても可愛くて素晴らしい演技を見せています。その中で三女ブリギッタを演じていたのがアンジェラ・カートライト。当時12歳でしたが可愛さは光っていて、その後TVドラマ「宇宙家族ロビンソン」で、次女ペニーを演じブレイク。SFドラマは放映当時子どもたちの心をわしづかみにし、わたしも沢山の夢をもらいました。dドラマのファンでもありましたがカートライトのファンにもなり、ブロマイドを沢山集めた事がいまは懐かしい思い出。現在67歳ということで、わたしとほぼ同級生と知るとなにか親近感を覚えます。ロボットのフライデーが言う台詞「警告!警告!」という言葉がいまも頭に浮かびます。
※画像は昭和45年のパンフ。


by eddy-web | 2019-12-18 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
<< よもやまシネマ488 ”屍人荘... よもやまシネマ486 “午前十... >>



エディデザイン室
by eddy
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


logobr.gif