![]() ![]() 2019.11.26 今年も後1ヶ月ちょっとで終わり。本当に1年が早く感じられる年齢になりました。そのためか時間大切さが身に染みて感じ、時間を見つけては足繁く映画やその他のライフワークに費やしているわたし。今日は懐かしい映画“レオン”を観に劇場を訪れた。この作品をいったい何度観ただろう???大好きな作品で時折DVDを鑑賞する。それでもやっぱり劇場の大型スクリーンで観るのが最高。今回は特別編と言う事で、公開時に編集でカットされたシーン22分が追加されたノーカットバージョン。カットされたものと比べ、どちらが良いかはそれぞれの判断。そこには制作側の意図があり、そして意味がある。 この作品を観た時の感動はいまだに消えておらず、何度でも観たいと思わせる作品です。監督はリュック・ベッソンで1994年の公開作品である。“クランブルー”“ニキータ”と続けて観て、すっかりと虜になったわたし。その後も多くは無いが作品を発表するが、最近は制作や脚本が多く、ファンとしては寂しいばかり。今回“レオン”は監督の作品の中で一番好きと言っても過言では無い映画。一匹狼の殺し屋と家族殺された12歳の少女との、数日間の交流とその中で奇妙な生まれる愛情がきめ細やかに描かれ胸をキュンとさせる。観る度に新しい発見があり、二人の細やかな感情(怒り、悲しみ、愛)が伝わり、ますます好きになる映画である。この作品で主人公を演じた二人(ジャン・レノ&ナタリー・ポートマン)は、大ブレイクをはたし名実共に映画界の階段を上り詰めて行く事になる。ナタリー・ポートマンは当時13歳である。殺し屋を題材にした作品は多いが、これほどその仕事の孤独と繊細な感性を表現している作品は類をみない。人とは関わりを持たない主人公に降って湧いた少女との関わりが、孤独なクリーナー(殺し屋)に一滴の水を与えこころを開かせる。このバランスがたまらないほど美しく、観る人の渇いた心に染みてきます。ジャン・レノカッコいいです。ナタリー・ポートマン可愛いです。この作品の物語のプロローグで描かれる家族の死は、わたしの好きな映画“グロリア”とほぼ同じスチエーション。違いはテーマで“グロリア”では母性を、“レオン”は年齢を超えた純愛である。今回特別編で追加されたシーンで、レオンがマチルダ(ポートマン)に過去愛したひとの話しをするシーンがある。大のおとなが少女の前で涙を流すのだが、このピュアなシーンに涙してしまったのはわたしだけでは無いはず・・・。それなのにここがカットされたのには、レオンのイメージを崩さないための編集と感じたわたし。そしてマチルダのクリーナー修行もしかり・・・。クールに仕事(殺し屋)をこなす人物像に現実感が似合わないと判断した編集なのかも知れません。わたしはそう言う人間臭さが、むしろ孤独感をより強調し好きですが・・・。 あと音楽の使い方(タンゴ調のアコーディオンやギター)がメチャクチャ哀愁が漂い、素晴らしい演出効果を出しています。みなさんもこの作品は、ぜったい観ましょう!ひとつ席を空け鑑賞していた女史が、わたし同様何度も涙をぬぐい鼻をグスグスしていました。これはまさに同志です。 P.S. “ハリー・ポッター”のシリウス役を演じているゲイリー・オールドマンが、主役の二人に負けない見事な演技で鬼気迫る宿敵を演じています。このひともただ者ではありません。2017年公開の“ウィンストン・チャーチル”では、アカデミー賞主演男優賞他数々の賞を手にし、その名を映画史に刻みました。余りにそっくりなメークでも話題になりました。
by eddy-web
| 2019-11-28 00:00
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