銭湯探訪・番外編
久の湯(江東区南砂)
2019.9.14敬老の日、いつもより早出で隔週で通う馴染みの“久の湯”さんへ自転車を走らせた。気持ちは若いのだが、今日だけは素直に年齢を認め無料のお風呂をご馳走に・・・。65歳以上(小学生以下も)のひとが無料で銭湯を利用できる嬉しい日。高齢化が進む日本だが、反面街の銭湯はどんどん減少し寂しい時代になりつつある。そんな中、行政と浴場組合が連携してのサービスデイが、無料でお風呂を楽しめる祝日。江東区では「敬老の日」「こどもの日」「体育の日・1010の日」。などがある。るんるん気分で来たのだが、特別にお客が多い訳でもない。普段通りで、見渡せば常連のお客さんばかりが目つく。こう言う日を利用し、内風呂では味わえないお風呂の醍醐味、楽しさや開放感を知ってほしいと思うわたしだが・・・。
銭湯はまさに「裸の付き合い」という社交場にひとつ。湯舟の縁に腰をかけ、世間話に花を咲かせていた昔の風景が思い出される。ご近所付き合いが豊かな頃、コミュニケーションを交す時間を過ごせるのがお風呂屋さんだった時代。親子で背中を流し合う姿、指鉄砲を使ってお湯を飛ばす遊び、そんなお風呂の風景はもう観る事はできないのでしょうか?わたしにはそんな昭和の時代が懐かしく、いまも大切な思い出としてこころに残っています。出来る事なら、もう一度そんな情景を目にしたいと巡礼の旅を続けています。
P.S. 廃業された “松の泉”のお母さんが番台を手伝っていました。“久の湯”さんはご親戚みたいで、久しぶりに元気な(*^o^*)を拝見しました。「しばらくね!元気にしてたぁ~!」と、いつもの高い声。これだけで今日は大満足。外はすっかり暮れて、虫たちの鳴き声が秋の訪れを知らせています。