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よもやまシネマ462 “ブレードランナー/ファイナル・カットI-MAX”
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2019.9.6

SF映画の金字塔として名高い“ブレードランナー”がI-MAXで上映されることになった。わたしの中ではSF映画作品の中ではBest3入る作品で、もちろん以前出た「製作25周年記念アルティメット・コレクターズ・エディション・プレミアム(限定生産)」も持っています。今回そのディレクターズカット版をI-MAXで観る事ができることになり、そく公開日に参上しました。SF映画の中でも個人的には一番の好み作品“ブレードランナー”。続編の2049ももちろん鑑賞したが、やっぱり1984年公開の1作目には適わない。35年も前に創られた作品はいまでも色あせない、まさに金字塔の名にふさわしい作品。ストーリー、キャスト、原作、演出、デザイン、音楽、どれをとっても文句のつけようがないほどのクオリティの高さがひかる。“エイリアン”の大ヒットで世界に名を知られたリドリー・スコット監督だが、その名を不動のものにしたのは間違いなく“ブレード・ランナー”である。映像化は不可能とされていたフィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を見事に描ききったその卓越した
才能は花開き多くの映画ファンを唸らせた。わたしも当時、その独特な近未来の世界観に引き込まれたひとり・・・。今観ても本当に凄い。CGを使った高度な映像技術をもってしても、このクオリティの高さを創り上げるのは用意ではないと思います。小手先の技術では描けない、付加価値がつまった傑作映画と言えるでしょう。観れば誰もが思うに違いありません。
あらためて物語についてですが、今回気がついたのが作品の時代設定が2019年ということ。まさに今なのです。これにはちょっと不思議な気持ちが湧いて、「そうか、当時はこんな未来に夢を馳せていたんだ・・・」なんて、ちょっぴり感傷的になりました。遺伝子操作をテーマにした多くのSF作品は、多かれ少なかれこの作品の影響を受けているに違いない。映画だけでなく漫画やアニメなどもそのひとつと想える作品が多い。大きなスクリーンで観れた事が何より嬉しいのと、映写技術の上がった現在のシステムを使った上映には感謝です。良い作品をいい環境で観せてもらえるのは、映画好きの小生には大変なご馳走。あらためて作品を観るといままで気づかなかったことが見えたりし、さらにこの作品の凄さを味わう事が出来ました。科学がどんどん発達し、映画や小説の中で表現される未来がそのまま現実になって来ている時代。科学の進歩は同時にリスクも生み、この作品に描かれてる「神の領域」に足を踏み入れようとしています。人間の中にある欲望(可能性)を追い求めるあまり、大切なこころを失わないようにしなければなりません。そのことをしっかりと教えてくれる“ブレード・ランナー”に合掌。
P.S. デッカードを演じているハリソン・フォードが脂がのりはじめ、人間味のある役を演じとても魅力的です。後はやっぱりレプリカント(人造人間)を演じた、役者さんたちの素晴らしさが印象に残ります。プリスを演じたダリル・ハンナの妖艶な雰囲気と身体能力(本人かは?)、そして自身を人間だと信じていたショーン・ヤング演じるレイチェルの哀しげな瞳、そしてなんと言ってもこの人レプリカントのリーダーバッティを演じたルトガー・ハウアーの渾身の演技。デッカードとのラストシーンは永遠に語り継がれる名シーンです。残念ですが今年7月19日に闘病生活をへて亡くなりました。またひとり名バイブレーヤーが世を去りましたが、わたしは永遠にあなたの事は忘れません。豊かな表現力で魅了してくれたことに、こころから感謝します。合掌。
by eddy-web | 2019-09-10 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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