

2019.8.30.
昨日に続き連チャンの映画鑑賞。観たくてしょうがなかったタランティーノ監督最新作“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ”が今日公開された。2日続けては滅多にないこことだが、我慢出来ませんでした。ひとことで感想を言えば大満足の花◎です。監督10本目となる作品は、いままでの作品も大好きだが久しぶりの大満足感。監督らしさが満載の上、役者たちもメチャクチャ楽しんで演じているように観えイケテマス!!映画大好き少年の腕白な映画創りが、いたるところに溢れ出しわたしの感性を刺激しっぱなし状態にしてくれました。いままで観たどの作品より、好きな作品になったかもしれません。60年代の背景も青春時代真っただ中だったわたしにはたまらない宝の山。音楽、ファッション、時代の潮流などなど、すべてがハートにヒット。目に飛び込むTVドラマの場面や映画のビルボードなど、当時のカルチャーが満載。ハリウッドの古き良き風景など懐かしさに震えが止まりません。昔の映画のポスターなどは、わたしのコレクションの中にあるものも多く、見つける度にアドレナリン大全開。劇中いつものように、放送禁止用語が飛び交い、相変わらずの派手な暴力シーンも満載。だが、ここまで潔く演出されると、小気味よくて文句の言いようもない。きっといろいろな団体からクレームがつくのだろうが、そんなの覚悟の上で創っているに違いない。それがタランティーノ監督である。最高です!!
物語は60年代後半のアメリカ映画界を描いていて、そこに当時世界を震撼させたハリウッド女優シャロン・テート猟奇殺人事件を絡めた物語になっている。当時15歳の映画少年もかなりショックな事件だったことを思い出す。そんな時代をどんな風に料理してくれるのかと、観る前から期待はMax。懐かしい名優さんたちが続々と画面に登場し、ファンにはたまらない演出が目白押し。ブルース・リーやスティーブ・マックイーンなどちょっと笑っちゃうが良く似ていました。それにしてもメイクアップ技術の拘りがハンパなく、ファッションも含めスタッフに拍手です。まとめるとハリウッド映画業界の裏話みたいなところを面白おかしく暴露した、タラちゃんの悪ガキの悪戯っぽさが滲み出た贅沢な娯楽映画です。
主役のディカプリオもブラッド・ピットも最高です。2人とも生き生きとその役を演じていて甲乙つけがたくカッコイイ。他にも脇を名優たち(アル・パチィーノ、ブルース・ダーン、カート・ラッセルなど)が固め、それだけでも得した気分を味わえます。シャロン・テートを演じたマーゴット・ロビーも生き写しというか、それ以上の美しさとキュートさで可愛かったです。彼女(ロビー)は本当に美人です。偽物の俳優さんたちも、なかなかの役づくりをしていて雰囲気抜群でした。みんな亡くなってしまっていますが、映画ファンのこころの中には今も永遠に生き続けています。テート猟奇殺人をどんな風に描くのか、メチャクチャ気になってドキドキしていたわたしですがいいラストで良かったです。結末は言えませんが・・・。その前の返り討ちシーンはハチャメチャで、やりたい放題でしたが、案外監督って優しいひとなのかも知れません。と言うか深い愛情を持ったオタク監督です。大好きです。これからも多いにわたしたちに少年のこころを思い出させてください。よろしくお願いします。みんな四の五の言わず観に行きましょう。
P.S. ヒッピーなんて懐かしい単語も出て来て、こんな時代もあったなぁ~なんて想った自分。いろんなシーンで60年代の懐かしい楽曲が導入されますが、その使い方が絶妙です。「ミセス・ロビンソン」「サークル・ゲーム」など上げたら切りがありませんが、聞いただけで胸が熱くなり言いようのない感情が込み上げてきました。もう一度あの頃に戻りたいと想うわたしです。