人気ブログランキング |
よもやまシネマ458 “午前十時の映画祭/ニュー・シネマ・パラダイス”
e0120614_14560167.jpge0120614_15482439.jpg




2019.8.27

2月以来の「午前十時の映画祭」訪問。劇場の改築工事などにより、しばらくご無沙汰をしていたわたし。“パルプ・フィクション”後約半年ぶりに観に来た作品は、映画好きにはたまらない映画“ニュー・シネマ・パラダイス”。この映画を観て、泣かない映画ファンは絶対にいないと確信する自分。数ある名作の中でも、この作品ほど映画好きのハートを掴む作品は他にない。この作品は映画好きのファンのために創られたと言っても過言ではない。映画の持つ影響力を遺憾なく再現し、そして関わる人々の深い愛が見事に描かれ観るもののこころを豊かにしてくれる。見終わると本当に映画が無限に大好きになります。ビデオでしか観ていなかったので、スクリーンで観られた事に至福の喜びを感じます。
まずは監督ですが、イタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレ(マレーネ、海の上のピアニストなど)。故郷シチリアを舞台に唱い上げた作品は、監督自身の体験談がモチーフになっているとのこと。主人公少年トト(サルヴァトーレ・カシオ)と映写機師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)との映画を介したさまざまなひととの関わりを通し、生きる事の重みを温かく描いている。この作品が好きなんて簡単な言葉じゃ表せないくらい、本当に大好きな作品です。何が良いって言われると、全部!としか言えないくらい良いです。ひとつだけ残念なのは、今回上映された映像は完全版ではなかったこと。もちろん完全版じゃなくても、素晴らしい作品には変わりありませんが・・・。劇中のトトとエレナの再会シーンがなく、エンドロールに写真だけが映し出されるため余計に心残り感が強くなりました。それにしても名作とか、秀作とか、傑作とか褒め言葉は数あれど、全部あてはまるのがこう言う作品のこと。死ぬまでに絶対に観て欲しい、観ないと損する作品のひとつです。名シーンも上げたら切りがないので省略しますが、個人的にはこれは映画好きのお伽噺。過去も現在もそして未来も、ず~っと映画を好きでいると気持ちを強く思わせてくれます。何度でも観たくなります。なんだか好き過ぎて、うまく言葉では言い表せません。ゴメンナサイ!
絶対に言っておきたいことですが、作品のテーマ音楽が作品の付加価値を何十倍何百倍と高めている事が再確認できました。映画音楽の第一人者エンニオ・モリコーネの美しい旋律は数ある名曲の中でも最高傑作ではないでしょうか?何度も流れる音楽ですが、様々なシーンにそっと寄り添う感じで、時に優しく、時に哀しく、そして時に強く主人公のこころに重なり涙を誘います。好きなシーンが沢山あり選ぶのは大変ですが、ラスト近くの劇場が爆破されるところは色々な感情が入り乱れもう涙が止まりません。嗚咽がでるほどに感情が高ぶり、ひとりで観たら思いっきり泣けるのになァ~~~。思いっきり泣けるなんて、幸せですよねェ~。みなさんはどう思いますか?
劇中、往年の名作や俳優さんたちがいっぱい出て来る所の、この映画のオプション的喜び。知っている作品が出る度、こころが踊りました。忘れてはいけない人生の断片を再発見させてくれる、そんな作品を見逃しては一生後悔します。だから、絶対観てください。

P.S. 初老のトトを演じたジャック・ペランは、デビュー当時美青年俳優として人気をはくしましたがこの作品で再び脚光を浴びたレジェンド。いまはドキュメンタリー映画監督業のほうが多いようですが、“WATARIDORI"は公開時に観ましたが素晴らしい映像に感動しました。この人自身が今作のトトのように、映画が大好きなことが解ります。そう言う意味でもベストのキャスティングではないでしょうか?若い頃より、年輪を重ねた彼の方が、これもまたトトと同じで熟成したワインのようで香しくいい味を出しています。トトの子ども時代をやったサルヴァトーレ・カシオはイタリアで実業家になっているとのこと。映画だけでなくすべてが時間の重みを感じさせます。

★こころに残る名台詞(アルフレードが旅立つトトに捧げた言葉)
今のお前は私より盲目だ。
人生はお前が見てきた映画とは違う。
人生はもっと困難なものだ。
行くんだ。お前は若い。
もうお前とは話したくない。
お前の噂が聞きたい。(前・後略)


※エピソード(日本)ですが、初公開は良くお世話になる「シネスイッチ銀座」での単館上映。200席ほどの劇場ですが、当時にしては異例の40週におよぶロングラン上映になり、動員数27万人・売り上げ3億6900万円は今だに破られていない記録だそうです。もうひとつ、映画評論家の淀川長治さんが「胸をかきむしられた作品」と評しているのもこの作品です。

by eddy-web | 2019-08-27 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
<< よもやまシネマ459 “世界の... よもやまシネマ457 “ライオ... >>


S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


logobr.gif