

2019.8.23
ここのところ、突然雨が降ったりする日が多く外に出かけるタイミングがそらされどうも予定が立たない。さっきまで日がさしていたかと思うと、突然雨が降り出す。ここ数日そんな日が続き、映画鑑賞に行けない日が・・・。
そんな合間をぬってようやく観にいった作品は、ディズニーの話題作“ライオン・キング”。ライオン・キングはアニメにしても、舞台(ミュージカル)にしても、超人気作品。単純明快なストーリーに壮大な自然をバックにした演出が、老若男女の心をとらえファンが多い。劇団四季が超ロングラン興行をしている舞台も、一度観るとはまってしまうようである。1994年にアニメ化され、世界中で大ヒット。今回は時代を経てのフルCGによる実写化リメイク。公開前から話題の最新作は、観る前から期待感でいっぱいである。夏休みも終盤になり、劇場の混雑も一段落。ゆったりと映画鑑賞ができ、作品を堪能することができた。内容自体はそのままなので特に新しい感動はなかったが、実写化された映像の圧倒的再現力のクォリティの高さに驚愕することしきり。いったいどんな作業を繰り返すと、こんな映像を創り出せるのだろう?とため息が漏れる。動物はもちろん花や虫などの生態が生き生きと映し出され、ドキュメント作品でも撮る事出来ないリアルな動きに目が釘づけ状態になる。思わずクスッと笑みがこぼれるような生きものたちの動きが沢山映し出され、それだけ観ていても楽しい作品に仕上がっています。映像技術の進歩には日々驚かされますが、人間の表現能力はまさに無限です。フェイクという言葉が最近良く使われますが、映像においては何が本物で何が偽物なのかなどほとんど解らない時代に突入しました。この先映画の進歩は予測不可能ですが、技術の進歩に伴う原作や脚本が同じように生まれて来ることを望んでやみません。もちろん出来ると信じていますが・・・。作品の面白さはストーリーや映像だけでなく、音楽でも多いに観客を楽しませてくれるのが“ライオン・キング”。有名な楽曲も多くこちらもファンがいる。わたしも好きな曲が多いのだが、何と言っても挿入歌の中でひときわ耳に残るのが「ライオンは寝ている」である。これは映画のオリジナル曲ではないのは、良く知られている。1961年にソロモン・リンダという人が書いた曲で当時トーケンズというグループがアカペラ(ドゥーワップ)により唱い上げ大ヒット。それ以降も多くのグループにより謳い続けられ、いまでも人気の高い名曲のひとつである。ファルセットを巧みに操る独特の謳い回しと、コーラスの素晴らしさが何度聞いても飽きないメロディです。この曲には深い意味が実はあるようで、ヨーロッパが進めたアフリカ植民地政策の隠れた民話がベースになっているとのこと。そんな思いがこの曲に込められていると知ると、一層この曲に愛着がわくわたしである。さて、夏休みも後わずかいろんな角度で楽しむ事の出来る作品です。劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
P.S. 音楽の話の続きですが、他の楽曲も印象に残る作品が多く中でも「ハクナ・マタタ」は、人生の応援歌のようで人気が高い。何をやっても上手く行かない時に、聞くのはいいかも?スワヒリ語が由来で、「問題ない」という意味がより強調されたポジティブ思考の言葉です。楽曲はその年のアカデミー歌曲賞にノミネートされたが、惜しくも授賞を逃しました。