2019.8.2
「W・Sシリーズ」のスピンオフ作品、“スーパーコンボ”を公開初日に鑑賞。ここのところ硬派な作品ばかりを見てきたわたし。素晴らしい作品ばかりで、映画の持つ奥深さや影響力をしっかりと味わいさらに映画が好きになりました。そんな中、息抜きと言ったら失礼だが今回はひたすら娯楽性重視でエンタメの作品を選んでみた。本来映画の役割はエンターテイメントの追求である。そう言う意味では「W・Sシリーズ」はその代表と言っていい。
車好きや音楽好きには溜まらないシリーズも今作で9作目。ワイスピメンバーの2人、ホブス(ドウェイン・ジョンソン)とショウ(ジェイソン・ステイサム)の凸凹コンビが主役。面白くてカッコいい作品に出来あがり、多いに楽しませてくれた。ラスト近くのサモアでの展開はちょっとやり過ぎ感はあるが、これからの展開が楽しみである。もともとは凄腕のドライバーで強盗団のボス、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)とそれを追うロス市警の警官ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)の奇妙な友情ドラマだった作品はあれよあれよと様変わり予測不能状態になった。今作品のホブスとショウも元をたどれば敵。その頃の作品も小憎たらしいほど嫌な奴(ショウ)だったが、いつの間にか仲間になっていた。
途中ブライアンを演じていたポール・ウォーカーが交通事故で亡くなるという事もあり、今の流れが生まれたのかも知れない。それほど人気を誇るシリーズは、配給会社はもとよりシリーズファンにとっても長く続けてほしい作品である。今回の“スーパー・コンボ”はもともと犬猿の仲の2人の丁々発止の会話がツボにはまるエグさで、ずーっと(^0^)放しでした。途中からこんな色の作品だったっけ!と我を忘れてしまいました。話術の面白さも抜群でちょっとブラックなところが溜まりません。2人のキャラが表裏で表されてはいるのだが、家族愛の深さに関しては同。そのあたりの演出も上手で、2人のキャラがますます好きに鳴ります。相変わらずのカーアクション+バトルアクションも見応えばっちりで、格好良くて溜まりません。両方の母親が出てきますが、その存在感がハンパありません。ショウの母親役は英国が誇る名優ヘレン・ミレン。もう画面に出るだけでオーラがハンパありません。74歳とは思えないエネルギーがほとばしり、実に美しい。前回の作品紹介で紹介したジュディ・デンチといい、イギリスには素晴らしい女優さんが歳を重ねて活躍していて嬉しい限りである。みなさん、夏休みにはぜったいお勧めの1本です。彼女と行くもよし、華族で見るもよし、ぜひアクションを堪能しに出かけてみてはいかがでしょうか?
P.S. ショウの妹ハッテイ役で今回出てきたヴァネッサ・カービーがメチャクチャ格好良かったです。美人な上に身体能力も抜群。その上男気があり魅力満載です。これからが楽しみな女優さんのひとりになりました。