銭湯探訪38
銀座湯(中央区銀座)
2018.7.24銀座に映画を見に行き、ついでと言っては失礼だが久しぶりに“銀座湯”を訪ねてみた。“銀座湯”さんには、その昔随分とお世話になりました。20歳で某デザイン会社に就職したわたし。夢と希望を胸にはれて就職した街、銀座。いまもそうだが当時はとくに「銀座」という街は特別なところ。文化の情報発信地であり、ステータスの象徴としてみんなのあごがれの街だった場所。そんな街にも銭湯があるのを、知っている人は少ない。いまはネットなどの影響もあり、結構知られているようだ・・・。45年前に仕事場として降り立った「銀座」に銭湯があることを知るのにさほど時間は掛からなかった。仕事場は“銀座湯”さんのすぐそばにあり、歩いても2~3分の場所。なんでお世話になったかと説明すると結構長い話になるので、簡単に言うと締め切りに追われ家に帰れない時によく世話になったということ。その時は自分とっては、絶対不可欠な癒やしの空間を提供してくれるところでした。それ以降も「銀座」で長く仕事をしていたので、本当にお世話になりました。だが、この日訪ねるまでの記憶を振り返ると20年ぶりくらいになる。場所はすぐに解ったがまわりの風景は随分変ってしまっていました。銭湯の裏にあった公園は無くなりビルが・・・。
外見はほぼ一緒だったが、中に入るといきなり階段という構造にはちょっと驚いた。女湯は解らないが、男湯は2階にあり窓からさんさんと光が差し込む明るい設計。歴史は長く1975年というから丁度わたしが働きはじめた次期と重なる。と言うことは同期の仲間である。2013年にリニューアルしたこと知り、頑張っていることに感動。浴場内はシンプルな造りで清潔感にあふれている。
銀座らしく湯舟の背景画はモザイクで創られた「銀座のシンボル和光前の交差点風景」が・・・。この日は日中と言う事もありお客さんは少なく、銀座にいる事さえ忘れゆったりと時間を過ごす事が出来た。昔を想い浮かべながら、お湯に身を浸した贅沢な時間は最高でした。これを期に銀座に来た時は、また立ち寄ってひとっ風呂浴びたいと思う。これからも永く続けてほしいと願い、銀座を後に帰路に着きました。