

2019.6.21
“X-MENダーク・フェニックス”の公開初日、劇場に足を運んだ。このシリーズの最終章と謳われた今回の作品。主人公たちはいままでわたしたちをワクワクさせてくれた、お馴染みのメンバーたち。それぞれのキャラの役を演じてきた、俳優さんたちのメンバーチェンジはありましたがその辺はとくに気にならずすんなりと物語に浸れたわたし。今回物語の軸となるミュータントはジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)。いままでもメイン的扱いで活躍してきたX-MENメンバーの中でも群を抜くサイコキネシスの使い手。メンバーの中の女性たちは男性たちともちょっと違う味わいある魅力をもっている。個人的にはわたしはミスティークことイレブン(ジェニファー・ローレンス)。キャラも好きだが、実を言えばジェニファーの大ファンでもある。彼女もこの作品では、かなり重要な役割の演出となっていてちょっとショックな展開。物語全体はいままでのシリーズととくに変ったところは感じられなかったが、一環して描かれてきたテーマ「マイノリティ」という存在との関わりというバックボーン。ここらの拘りは今回もしっかりと押さえられていて考えさせられる。わたしは今作がとくに、そのあたりへの意識が高く感じられ、単にエンターテーメン性だけが追求されてなく、シリーズ中でも好きな作品のひとつとなった。このようなSF作品の中にも、ただカッコいいだけでなく社会と向き合ったテーマを入れているところが、X-MENのX-MENたる人気の秘密ではないでしょうか?
マイノリティに対する差別は、現代でも大きな社会問題としてニュースなどでたびたび上がる話題。人間が誕生してから永遠に続いてきたの負の歴史。そこにはいつも人権という問題が横たわる。いまこそ真剣にこの問題と関わり、普通とは違う人たちを斜めに見ることなく、個性として尊重できるような暮らしやすい社会が訪れることを願うばかりです。さて、みなさんはこの作品を観て、どんな感想を持たれるのでしょうか?CGを使った最新映像技術を堪能するだけでなく、裏側にあるかくれたテーマに目を向けてみるのも一行です。さあ、劇場へ急ぎましょう。