銭湯探訪34
入船湯(中央区入船)
2019.5.7妻の入院で中央区の聖路加病院に・・・。20数年前に通っていたが、相変わらずの賑わいと言うかひとの多さに驚かされた。総合病院と言うだけで無く、評判が高いため訪れる患者さんは半端ない。施設は驚くほど充実しているし、綺麗かつ迅速な対応で患者さんにとっては安心できる場所。居心地が良すぎて、退院したくなるのでは無いかと心配になる。

さて、話を銭湯探訪に・・・。今日は中央区。2月に訪ねた“湊湯”さん、さすが都会と感じるNew銭湯の在り方みたいなものを体験させてもらった。今日はその近くにある入船湯さんを訪ねた。2つの銭湯は隣町にあり、歩いても10分くらいの距離ではなかろうか?湊湯がそうだったように、入船湯さんもビルの中にある。外観だけではまったく気配すらないので、はじめて行くとよほど注意していないと見つけることが出来ない。ビルが建ち並ぶ中にある銭湯なんて、子どもの頃は想像すら出来なかった。案の定、道に迷い街中にあるお総菜屋さんに入り場所を訪ねたわたし。ご主人が丁寧に道を教えてくれたおかげで、無事入船湯さんに到着。ここ数日バタバタしていて心身共に癒やしを求め、病院の帰りについ訪ねてしまった。四角いビルの角に入り口があり、大理石に刻まれた”入船湯“の立派な彫刻文字が・・・。どうやら銭湯は地下のようで、階段を下ったが思った以上に急なのと深いのにビックリ。このこう配だとお年寄りには大変というか、危ない気がしたわたし。入り口を入るとフロントのオヤジさんが明るい声で”いらっしゃい“と声を架けてくれた。お金を払うと「毎度あり!!」「ごゆっくり!!」と立て続けに声をかけてくれる。嬉しいのだが、何だか不思議な気持ちになる。なぜって、はじめて訪れた訳でいわば新参もの。恐縮しごくでいざお風呂と・・・。中は清潔感溢れる空間になっているが、思ったよりは狭くこじんまりとしていました。見渡すとお客は全員ご年配の方たち。間違いなく常連さんたちで、世間話に華を咲かせていた。盗み聞きするつもりは毛頭無いが、いやでも耳に入ってくるのが銭湯。面白おかしくBGM代わりに聞き、湯舟に浸かる。全身から力が抜けて行き、睡魔が襲う。この瞬間が本当に溜まらないのだ。後ろめたさもあり、今日は何時もより早めに上がったわたし。それでも充分お風呂を味わい、締めの熱い湯舟(深層)では額から汗がひたひたと落ちて来る感覚を楽しみ、最後は水のシャワーで終了。火照った身体を引きずりながら、帰路の電車に乗り我が家へ・・・。
※湯舟が2つでひとつが熱い湯(46度)と表示されていたのと、「水を入れないで!!」というサインが妙にインパクトがあった。確かに温度は高くピリピリと肌を刺すような感じが溜まらない湯温でした。背景画はタイルで描かれた浮世絵で、墨田川に架かる永代橋の賑わいが描かれています。タイムスリップしながら、湯に浸かるのも乙なものです。