2019.2.15
1994年の作品はその年のアカデミー賞7部門にノミネートされ、脚本賞を見事手にしました。同じ年、カンヌ国際映画祭でもパルム・ドール賞をも授賞し名実共に世界に認められる監督のひとりとなった作品が“パルプ・フィクション”。
いまやタランティーノ監督の名を知らない映画ファンは、少ないと思うわたし。作品が公開される度話題を呼び、その過激で独特な映像表現にはファンも多いがその反面賛否の評価が分かれることも多い。それだけ期待度が高いという現れでもあるのだが・・・。日本が大好きでとくにサブカルに大きな影響を受けていると自ら語っています。漫画が好きでアニメが好きで、チャンバラ映画が好きで、またマカロニウエスタンが大好きと言う。そう監督である前に、子どものこころを失わないひとであり続けているひとという感じ。以前日本での映画公開に来日した時、忙しい中ある取材を申し込まれ条件に、大フアンの梶芽衣子さんに会わせてくれたら応じると言ったことは有名な話。なんか近しい感じがして、そんなところがわたしは大好きです。
やりたい放題に楽しんで作品づくりをしているような監督だが、センスは一級品の格好良さ。”パルプ・フィクション“のストーリー展開は、時間を巧みに操作し出ているすべての役の人間にスポットを当てた、タランティーノ監督ならではの作品ではないでしょうか?1日か2日間の出来事が、こんなにスリリングでドキドキするのかと息を呑む。これだから映画は面白いのだが、そこを切り取ることの出来る才能がやはり凄いと思います。出演している役者さんたちはいずれ劣らぬアクターばかり。見応え充分の演技バトルを観れるだけで、わたしは充分すぎる満足感を得ることが出来大満足。出ている出演者すべての人物が輝いていて魅力的です。中出もトラボルタとユマ・サーマンは最高。常軌を逸するその演技は、もしこんな人が近くにいたらどんな接し方をすれば良いのか・・・。でも映画だからかも知れませんが、こういう人が魅力的に見えてしまうのがとても不思議です。結局自分にはないものだから、光るのかも知れません。映画はそう言う疑似体験をさせてくれる世界で、役者はわたしたちの代わりに演じているのだと感じています。音楽やファッションもセンス抜群で、色々楽しめる作品をスクリーンで観ることが出来、とても幸せな時間を過ごすことが出来ました。この作品は間違いなく、タランティーノ監督の最高傑作。まだ、監督業は続いているでこんな事を言うと叱られるかも知れませんが・・・。タランティーノ監督の新作”ワンス・ポン・ア・タイム・イン・ハリウッド”の公開を心待ちにしている、一ファンのわたしです。
P.S. パルプ・フィクションの意味/パルプ・フィクションの意味/安っぽい小説(ザラ紙)、くだらない話。