銭湯探訪25
辰巳湯(江東区三好)
2018.11.22清澄庭園のすぐそばにある“辰巳湯”さんを訪ねた。この近くにあるホームセンターKには時折出かけるわたしだが、“辰巳湯”さんがこんなに近いとはつゆ知らず・・・。清澄庭園付近は最近、下町風情を残しながらもお洒落なお店が増えちょっとした若者の人気スポットになっている。細い路地裏に入ると古い建物を利用し洒落たカフェやスィーツが味わえる店が建ち並び、新旧のサブカルが見事に融合し新しい街へと変貌している。どんな形であれ、文化を残し継承していくのはとても嬉しいこと。こんどゆっくりこの辺りを散策してみようと思う。

さて、“辰巳湯”さん。ネットで検索してからきたのですが、大分印象が違いちょっとびっくり(o・д・)露天風呂がひとつの売りになっていて、写真で見たときはまるで温泉宿のような優雅さが写っていました。何に驚いたかと言うと記載に嘘はないのですが、思っていた雰囲気よりはずっと庶民的な感じでまさに下町レトロ。クリスマス前の演出なのか、脱衣所や露天風呂の内装に飾りやイルミネーションが・・・。日も落ち暗くなっていったので、イルミネーションが点滅する露天風呂にはちょっと不思議な感覚あり、あまり落ち着いて楽しむことが出来ませんでした。それでも何度も出たり入ったりしてしまうのは、銭湯好きのさが。ネットに照会されていた写真は昼間の明るい時のものだったので、大分印象が違うのかも知れない。再度明るい時間帯を見計らって、また来ようと思う。

湯船は大きくていままで行った何処よりも広い。なかで細かく仕切られ、泡風呂、電気風呂、そして別室扉を開けると露天風呂があり、その上別途料金をだせばサウナ室まで用意されている。銭湯好きにはたまらない贅沢な造り。露天風呂には休憩専用の部屋がありTVまで用意されています。これはもう長居してしまうこと間違いなし。ちなみにこの日、わたしはサウナも使い1時間半の夢心地時間を過ごさせていただきました。天井も高く、洗い場も綺麗、そして湯船の後の背景画(タイル画)も葛飾北斎の富嶽三十六頚景が絶妙なバランスでデザインされてスタイリッシュです。

女湯の方は赤富士が描かれているようで、ちょっと観てみたい気もします。ほかにも女湯は楽しい演出があるようで、女性客を大切にしている感じがしちょっと羨ましいわたし。時代の変化の中で、巧みに工夫を重ねて下町文化を残そうとする江戸っ子の粋を今日は満喫しました。アートの街として注目を集め始めた清澄白河や清澄庭園を楽しみ、さいごは“辰巳湯”でひと汗流すなんて、それこそ江戸っ子の粋を味わうことが出来ること間違いなし。みなさん一度訪ねてみてはいかがでしょうか?