銭湯探訪21
不二の湯(江東区東砂8)
2018.10.30昨日一度訪れてみたのだが、あいにくの定休日。前もってネットで調べて来たのだが、表記(水曜定休)とは違っていて玄関前でガックリと肩をを落としたわたし。そのため急遽“藤の湯”を訪ねたのが昨日のこと。決めたら行かないとすまない性分のわたしは、意地の2日連続の巡礼旅。名こそ同じだが漢字表記の違う“不二の湯”さんは、荒川がすぐそばを流れる場所にある。創業から80年近く経った“不二の湯”さんは、空襲時に地域の方たちの懸命な消化作業で消失を免れた昭和時代の生き証人。そんな話を聞くと、なんだかとても愛しさを感じてしまう。銭湯はある意味その街のシンボル。どこの銭湯にも歴史があり、そこに通う人々に寄り添い見守っているそんな想いを持ちながら銭湯の巡礼をしている自分。今日もしっかりと愛されるお風呂屋さんに浸ってみようと思う。
家からだとチャリを走らせ20分ちょい。探すのに昨日は結構迷ったが、今日はその分を取り返すことができた。玄関は自動扉で締まっていてちょっとドキっとしたが、無事入ることができた。愛想良くおばちゃんが「いらっしゃい!」と声をかけてくれました。料金を払いそしてスタンプを・・・。
中に入るとお客さんの姿が数人。ぐるりと見回すと脱衣所脇に庭があり、湯上がりに火照った身体を冷ましがてらのんびり出来るようになっていた。

いつものように体重を量り浴場の扉を開けると、目の前に富士山の絵が・・・。これぞ銭湯と言わんばかりの姿を見せてくれる。浴場の面積はさはど広くはないが、無駄のない配列でシャワールームも2つある。その横に陣取り、何時ものように身体を洗いそして湯船に。3つに分かれた湯船は青いタイルで出来ていてとても綺麗。ジャグジー風呂(丸形)、電気風呂、薬湯風呂に分かれた湯船だが、ま~るい形の湯船がまず目にとまりひとまず身体を温めたわたし。活きよい良く出るジェットの泡に、中からオレンジ色のスポットがあたり気分は最高。苦手な電気風呂は今回はパス。その分座風呂のジェットで、しっかりと身体をほぐし腰のケアに時間を使いました。

この日もゆったりとした時間を過ごし、こころも身体もリラックス。銭湯を出たときは、もう日も暮れ外は真っ暗。来た道とは反対方向にチャリを走らせ、荒川にかかる葛西橋まで・・・。土手で自転車をおり、河から流れてくる柔らかい風を浴びながら、しばらく街の灯を眺めていました。今年も残すところあと2ヶ月・・・。