銭湯探訪19
旭湯(江東区東砂7)2018.10.23久しぶりに少し遠出のお風呂屋巡り。と言うか江東区内の銭湯は後残すところ7軒。どれも家からは遠い。それでもまだ行った事のない場所を訪ねるのは、ちょっとした旅行気分。いつも新しい発見があり、この街や住んでいる人たちが好きになる。

今回もとっても良い銭湯で、今までで最高滞在時間の1時間半になってしまいました。本当はもっと長湯をしたかったのですが・・・。東砂にある「旭湯」さんは葛西橋付近にある銭湯で、定休日が9のつく日のみと言う銭湯好きにはたまらない配慮のお風呂屋さん。湯の種類が多く薬湯、電気風呂、座風呂、水風呂、ジェットバス、その上露天風呂とサウナ(遠赤外線/追加料金100円)まで付いている。これはもう天国と言ってもいい設備ではないでしょうか?こちらは薪でいまも湯を沸かしているらしく、銭湯好きには解る柔らかいお湯。浴場に入ると湯船の数に圧倒され、どこから入ろうか迷ってしまった。まずはちょっと温めの薬湯に浸り浴場内を眺めてみる。夕方5時を回った時間帯はやはりお年寄りが多い。当たり前だが、そんな時間に銭湯に通えるのは余生を楽しむそんな人たち(わたしもそのひとり???)。

湯船の背景画が意外と言っては失礼だが、お洒落。商船大学があるということもあるのか海に浮かぶ日本丸(帆船)と、それに寄り添い泳ぐイルカが2匹。富士山は顔を出してませんが、そのタイル画は威風堂々としていて見事な出来映え。そして浴室内はとての清潔感に溢れ居心地がとてもいい。こんな場所なら何時間でも過ごすことができる自分。何時間もいたら、オーナーにしたみたら営業妨害かも知れませんが・・・。一通りお湯を楽しみカランが並ぶ入り口前に場所を選び、髭を剃っていると隣に座ったオジサン(お爺さん)に声をかけられた。新参者に声をかける人は、結構珍しいのだがわたしはこういう機会が大好き(話し好きな自分)。一見強面のオジサンだか、いきなり「この銭湯の鏡はみな曇っていて、この並びの3つだけが良いんだよっ!」って話しかけられた。その口調はまさに江戸っ子。気取ってなくてとても親しみやすい。すぐに打ち解けいろんな話しを聞いた自分だが、もうずっと前から知っているかのような気分になってしまった。
一番面白かった話しをひとつ。「受付のばあさん、愛想悪いだろう。有名なんだよ!!」って言われて、「言われてみれば確かにそうですねぇ。」と答えたら、「でも実はそうじゃなくいい人なんだ」と一言。ただ不愛想なだけで、本当はとても気さくな人なんだと言ってました。こんな話しを聞くと、メチャ良い気分になります。となりに座ったオジサンも見た目は恐いけど、本当にいい人でした。また会いたいと、想う人に出会った今回の銭湯巡りでした。設備も重要な魅力のひとつではありますが、この人と人の繋がりを作ることの出来る場所というのが自分にとっては最高の魅力だと言って、今日はおしまいです。
次は何処へ行こうかなぁ~~っと。