銭湯探訪18
丸八湯(江東区北砂)
2018.10.19ここ数日前から腰の具合が良くなく、BDの練習を休んだ自分。長い間の修行の付けが時おり顔をだす。年は正直で今はそれを受け止め、上手に付き合い身体を動かす毎日。調子の悪いときくらい休めばと思うのが普通なのだが、そこは性格というかじっと出来ない性分。リハビリを兼ねてと理由をつけ、いざ銭湯へ・・・。前に行った「文化湯」にほど近い、昔ながらの雰囲気漂う「丸八湯」へ、チャリを走らせ参上。砂町銀座商店街近くの銭湯は、丸八通り沿いにある下町情緒たっぷりのお風呂屋さん。

中に入ると最近では珍しい番台の受付。親父さんに460円を支払い脱衣所へ。ぐるりと見回しまずは観察。番台のすぐ横に坪庭があり、金魚が泳いでいた。火照った身体を冷やすのにはうってつけの場所。昔の銭湯はみなこんな感じで庭に池があり、鯉や金魚が泳いでいたものだ。最近はめっきりと見かけなくなり、逆に新鮮な感じがする。体重計もレトロな感じで、一気にタイムスリップ。
浴場に足を入れると真正面に富士山の絵が・・・。湖越しに描かれた富士山は堂々としていて、これこそ銭湯と言わんばかり。サインには西湖と書かれていた。上を見上げると青と白で塗られた壁は天井に続き、モルタル三角屋根の高~ぁい創り。これもまたお風呂屋さんの常道を観る感じで懐かしい。やや剥がれそうになっている壁に歴史を感じながら、湯船に身を浸した。まだ、早い時間帯だったこともありお客さんはまばら。まずは温めの日替わり湯に身をひたしゆっくりと身体を温めた。見上げた天井横の小さな窓から光りが差し込み、気持ちはすっかりOFFモード。バイブラと座湯ジェットで腰をしっかりほぐし、身体を癒やし上がった時は1時間15分を過ぎていた。居心地が良すぎて、いつもより長い時間を過ごしてしまった。ひとつ言い忘れたが、男女の浴場を仕切る壁に書かれたタイル画とても素晴らしく見とれてしまいました。調べると九谷焼のタイル画で男湯は金沢の兼六園とのこと。そんな絵の前で身体を洗えるなんて、なんて贅沢なんでしょう。みなさんも昭和レトロに触れてみてはいかがですか?