銭湯探訪15
第二久の湯(江東区・大島)
2018.10.2家の近くある「久の湯」は、わたしの定銭湯。前にも話しましたが、銭湯は同じ名前が多い。その訳は何か組合の関係なのか、知るよしもない。親戚なのかと思ったこともありますが、どこの区に行ってもあるような名前も多く、結局あまり深く考えないようになった。今日は江東区大島にある「第二久の湯」へ、ちょっと早めの訪問。夕方4時の空は台風の後もあり、雲ひとつない青空。ちょっと贅沢な時間帯で、少しだけ後ろめたさもある。家からチャリを走らせ約15分、明治通りからちょっと引っ込んだところに銭湯がある。昔風の煙突が屋根の隙間に顔を出していた。のれんをくぐり中へ入ると、おばあちゃんが笑顔で迎えてくれました。脱衣所へ入るとガラス戸が開かれ、外に出られるようになっていた。湯上がりに涼を楽しむためのものだが、近年にしては珍しい。そんなに大きくはないがこじんまりとした庭に池が創られ鯉が泳いでいました。昔ながらのまさに王道銭湯の出で立ち。この雰囲気はわたしが好きなお風呂屋さんの形のベスト。そんな雰囲気を楽しみながら、浴場の中へ・・・。

中も天井の高い白と青のツートーンカラーで彩られ、開放感で溢れている。まず、嬉しいのが湯温。最近は若い人を意識しているのか、温めの設定が多い中ここは43℃と熱め。サウナも隣接され、水風呂も用意されている。風呂好きにはたまらないセッチングである。湯船のバックにはナカジマ画伯のペンキ絵が堂々と手を広げ包んでいる。何度も書き換えられたのだろう、山々と渓流の画の後に前の画(富士山)がうっすらと浮かび歴史を感じる事ができる。3つに分けられた湯船は日替わりの薬湯やジェット風呂など、たっぷり楽しめる。熱めの風呂に浸かり、その後水風呂を浴びること何度も繰り返しいつも以上に長湯をしてしまいました。私好みの下町銭湯に大満足の一日。帰り道、西に沈んで行く夕日に向かって、鼻歌交じりで家路につきました。