銭湯探訪13
大和湯(足立区柳原)2018.9.22稽古の帰りに、道場近くの「大和湯」を訪れた。足立区へは週一で通うわたし。はまっている銭湯めぐりだが、今はまだフットワーク重視で時間をとりやすい場所(江東区・足立区)を巡っている。まずは登竜門の26カ所を目指し、思いついたら足を運ぶ日々。始めてからあらためて感じるのは、銭湯の魅力の深さ。訪れる場所場所に個性があり、そしてその魅力に癒やされる。今回訪れた「大和湯」さんは、道場(千寿常東小学校)から歩いて7~8分にある。下町ならではの入り組んだ細い路地を歩きつくまでに何度も足を止めたわたし。昭和の臭いがプンプンするその景観は、幼い頃を思い出す風情でワクワクさせてくれます。路地裏を迷うことなくすんなりすり抜け目的地に着いた時、闇夜に浮かび上がるお風呂屋さんの看板がライトアップされ出迎えてくれました。のれんをくぐりフロントへ・・・。

ここは数年前に建て替えとても近代的の様相。つくまでの街の雰囲気とは打って変わり、綺麗でまるで温泉地の旅館風。脱衣所や浴場内は全体が木造を生かした内装で、めちゃくちゃシンプル。下町のお風呂屋さんのどこを見回しても見つからない雰囲気。これは時代を生き延びる新しい提案と捉え、いままで通った銭湯とはまた違ったお風呂屋さんの姿をそこに見つけました。演出は極力さけ、本当に旅館やホテルのような近代的で清潔感溢れる銭湯。ここは静かにお客のこころを癒やしてくれる憩いの場所として、これからも残って行くのだろう。
湯船は大きく広々としていて、ノンビリゆったりできる。設備も充実していてジェット、バイブラ、薬湯とと大満足の造り。一番の売りは露天風呂で浴槽内の小さなドアを開けると、まわりを木の壁で囲まれた落ち着いた湯船が迎えてくれる。外の景色こそ見えないが、まさに露天風呂。薬湯になっていて温度は少しぬるめ。粋な演出には贅沢な時間をもらった気になる。何時間でも過ごせる、風呂好きにはたまらない造りは絶品。外に繋がっているようで、時折窓から入る冷たい風がこれまたたまらない・・・。たっぷりとお湯を楽しみ、大満足で銭湯を後にし駅へ続く商店街の道をぶらぶらと、時間は9時をまわりふと見上げた空にはお月様がぽつり。明日はきっと、良い天気。