

2018.9.11
スピルバーグ監督の往年の名作“ジョーズ”を知らない人はそうはいない。だが、時代が進めば知らない世代が現れるのはしかたのないこと。現に20歳を超えた娘は、その映画なにっ???という始末。これが現実である。初っぱなから話題がそれたが、そんな中公開されたのが今回の作品”MEG・ザ・モンスター“。予告編を観て、久しぶりにあの恐怖が蘇り怖いもの見たさの衝動に駆られた自分。そして、期待度はMAXに・・・。巨大ザメ“ジョーズ“を遙かに超えたその大きさはジョーズをもひと飲みにするバカデカサ。まさにモンスターである。主役は鮫ではなく150万年前に絶滅したとされる鮫の一種メガロドン。人間などイワシくらいの大きさにしかならない、超巨大ザメと人間とのバトルが描かれた作品は観る前からワクワクしてたまらない。クルーザーを丸ごと飲み込むような鮫に挑む主人公テイラーを演じるのは、アクションスターのジェイソン・ステイサム。特技の格闘技では歯が立たないであろうモンスターにどう戦いを挑むのか?と興味は尽きない。劇中、ビルドアップされた裸のシーンが出てくるが、ギリシャ彫刻のようなその体型にはおもわず息をのむ。観客の視線を代弁するような演出で、ヒロインのスーイン(リー・ビンビン)が演技で表現しています。この作品はスピルバーグ監督へのリスペクトであり、時代を経て現代のテクノロジー(VFX)を最大限駆使して創られた贅沢な娯楽エンターテーメント作品になっている。”何度もドキッとさせられ、夏の終わりにはもってこいかも・・・!?。水中のシーンは無音になり、恐怖心が増幅します。音のない世界はとても怖いし、息苦しさまで伝わり水の苦手な人にはそれだけだ恐怖かも知れません。お年寄りと女性には不向きかも?多くの犠牲は伴いますが、無事ラストを迎えることができ「めでたし、めでたし」。ジョーズとジェラシック・ワールドを合わせたような作品でしたが、ステイサムが「白鯨」のエイハブ船長が乗り移ったような演出になっていて、名作へのレクイエムを感じました。さて、みなさんは“ジョーズ”派、それとも“MEG"派。
※パンフのデザインはかなりディフォルメされています。ここまでは大きくないかも?バス二台分の全長と記載されていました。そんなのが本当にいたらパニックどころの騒ぎではありません。
P.S. 興味深い話がGeekTyrantに載っていたのでひとつ。スピルバーグ監督曰くあの頃CG技術が現在と同じレベルで存在していたら、きっと“ジョーズ”は駄作になっていただろうなぁ・・・と話している。深みのある言葉だ。いまのCG技術を批判している訳ではなく、サメがあまり出てこないところが名作として生き残った要因でそれが傑作を生んだと語っています。CG技術があれば90%サメが主役になっていたと思うとも・・・。なるほど、納得である。