銭湯探訪12
竹の湯(江東区西大島)2018.9.08.以前「竹の湯」さんが江東区には三軒あると紹介しました。今日は先月行った森下についでの二軒目、西大島にある「竹の湯」さんを訪ねた。ここは有名な砂町銀座近くにあり、下町風情が残る庶民の憩いの場。余計な話だが娘が最近独立し、この近くに住んでいる。銭湯通いは娘には内緒である。言えばきっと「また、新しい道楽をはじめたの・・・。」なんて言われるに違いない。住むには最高の条件だと、個人的には感じる。物価も安いし食べ物には不自由しないし、何よりひとのこころが温かい・・・。銭湯まで付いて、何が不満でしょうか?

さて、「竹の湯」さん。入り口の暖簾をくぐる前にいつも確かめる、煙突の姿。煙突の空に向って伸びる姿が大好きである。その昔、中学一年時校内写生大会で1等になった事がある。中学の屋上から見下ろした住む町を目一杯細かく描いたもの。町の中心にドンと建っていたお風呂屋さんの煙突は、わたしの大好きな風景。思い出すと、あの頃が甦ります。また、思い出に酔っちゃいました。もとの戻して「竹の湯」さん。一本横の路地から覗くと、立派な煙突が・・・。形がまるで鉛筆みたいで、つい写生大会のことを思い出してしまいました。ゴメンナサイm(_ _)m
建物を囲むように描かれた動物の絵がモダンでとても素敵でした。ワクワクしながら中へ・・・。脱衣所を抜け浴室に入ると、まず受ける印象は「モダン」そのもの。高い天井と壁に塗られたペンキが三色のトリコロール。ブルー、グリーン、そして淡い朱色。外壁の動物画も驚いたが、このセンス徒者ではない。かと思えば湯舟の背景は竹林が広がる写真の演出。結構回った銭湯巡りだが初めての経験である。浴槽の横の壁や、洗い場の壁にもタイルを上手に組み合わせ文様が描かれている。何だか美術館の中にいるようである。湯舟が大きいのも気に入りました、L字型をしたそれはまるでてを拡げたようになっていて「どうぞ!」と言わんばかり。バブル、ジェットマッサージ(座風呂)、そして低周波の電気風呂の三種類を楽しませてくれる。前に電気風呂は経験しているが、やっぱちょっと苦手かも???(年寄りなので)シャワールームが2つありで入り口が少し内側に折れた作りになっている、きっとこれは、他のお客さんにしぶきが当たらない気遣い。イヤァ~~っこの心遣いは、まさしくプロ(江戸っ子)。すっかり身も心も癒され、その上今昔の交差するモダン空間でとてもまったりとした時間をいただきました。「ア・リ・ガ・ト・ウ」の言葉しかみつかりません。どうか長く続けてください。