

銭湯探訪 9
若松湯(足立区・五反野)
2018.8.186月18日(土)、足立区の五反野に降りた。ここは一度も来たことのない街。西新井でボランティアがあり、終えたその足で寄り道の銭湯巡礼。ここ最近時間を見計らっては、足繁く通う銭湯巡り。知らない街はあらかじめ調べて準備をする。そして後はその日の気分と気力次第。流石に身体が疲れていると、銭湯モードにするには覚悟もいる。ただ好みのお風呂屋さんに巡り会うとテンションが上がり、次が楽しみになる。先週もちょっと良い気分を味わったわたしは、この日もふらっと知らない街へと湯煙を辿り・・・。
「若松湯」さんは、歴史ある銭湯らしく(創業1955年)地元では美肌の湯として女性たちに人気の銭湯。建物は建て替えられたらしく、マンションの1階に入り口が狭い通路場になっていた。夕暮れだったため外観はちょっと見えませんでしたが、ネットで調べるとサンタクロースでも入りそうな四角い立派な煙突が・・・。ちょっと日本とは思えない形状は、明るい時間にあらためて観に来たい。
さて、浴場へと興味津々高ぶるこころを押さえていざ入浴。幾つにも分かれた湯船たちが、いらっしゃいと手を広げています。なかでも別室状態の岩風呂の漢方薬湯がまず目に飛び込む。幸い入浴中のひともひとりだったので、すぐさま扉を開け中に・・・。天然石で囲まれた岩風呂は、庭でも見えればまさに露天風呂。手足を伸ばし、しばしの間温泉気分に浸ったわたし。お湯が柔らかい。なるほど、「これが美肌の湯か?」ヌルッとした感じのお湯が肌に纏わり付く。調べると井戸水をくみ上げカルシウムやマグネシウムなどを水から除去する装置を使い、水の粒子が細かくなって(摩擦が少なくなって)、ヌルヌルしていると感じるのだそうである。
好き嫌いはあると思うが、これは本当に温泉気分を味わえる。他にもジャグジーあり、寝風呂あり、ミストが降り注ぐ森林浴ありと贅沢なお風呂三昧。別料金だが、サウナもあり、そして冷たい水がじゃんじゃん溢れる水風呂まで・・・。熱い湯に浸かり一汗かいた後の、水風呂はたまりません。TVで身体にはあまり良くない入浴方法だと言ってましたが、冷たい水に肌がキュッと締まる感じは好きな人には止められません。壁に施された画は意外にも西洋のお城とそれを取り囲む美しい花たち。モザイクで創られた壁画と、アンバランスな温泉風の湯船たちが不思議なアンサンブルを醸し出すお風呂屋さんでした。見知らぬ街の見知らぬ銭湯で愉しい時間を過ごし、帰りの電車に飛び乗りました。明日はきっと良い天気・・・。
