

2018.8.21
8月に入ってはじめての、映画鑑賞。こんなに間が空くのは久しぶり。色々訳あってこんなことになりました。まっ!とはいえそんなにたいそうな事ではなく、気分がそっちに向かなかった事と観たい作品がなかっただけ・・・。
やっとその気にさせてくれたのは、トム・クルーズ主演のシリーズ“ミッション・イン・ポッシブル/フォールアウト”。往年のTVドラマ「スパイ大作戦」の虜だった私だが、映画化にあたり主人公がトム・クルーズだと知りちょっと違和感を感じたのはむかし。第1作を観て以来、そんなものはただの先入観だったことを思い知らされた。リーダー役のイーサン(TV・フェルプス)の魅力に知らず知らずに引き込まれて行くのに時間はかかりませんでした。冷静沈着なところはフェルプスと同じだが、+最後まで諦めないこころの強さと仲間との強い絆、そして自ら身体を張って戦う姿の美しさはトムの代名詞となりました。裏話で良く聞く、アクションシーンのほぼすべてを代役なしでこなすと言う彼。決して恵まれた体格ではないが、スクリーンに映し出されるトムは実物よりもひとまわりもふたまわりも大きく見える。場面場面のカット割りがこれまたスタイリッシュで、ただただカッコイイ。物語の展開も小気味よく、最後まで緊張の連続。スパイ映画の王道を行く作品は、新作が誕生する度にグレードが上がり観客のこころを満たしてくれます。
今作品“フォールアウト”は、私の中ではシリーズ最高と言っても過言ではありません。アクション映画はとかく派手なシーンの連続で、ジェットコースターにでも乗った感覚で物語が構成され楽しいのだが、終わってみれば以外と何も残っていないものが多い。が、この作品はしっかりと脚本がねられ、スパイ映画ならではの謎ときが深く盛り込まれ、巧みな静と動をものの見事に演出し飽きさせません。今作は2時間以上の放映だが、最後の最後まで緊張感が続き最高でした。お馴染みのテーマ曲も健在で、出来る事ならこれから何度も聞きたいと思っているわたし。今回もそうですが、イーサンの命の重さを大切にする人物像が味わい深く描かれ、対極にあるミッション遂行のために犠牲は問わない世界と戦う人間愛を強く感じ感動しました。
「なお、君もしくは君のメンバーが捕らわれ・・・、いっさい関知しない」と言う、ミッションの依頼テープの名シーンが、イーサンを励ます言葉のように聞こえてきたわたし。これからも期待しておりますので、できる限り長くシリーズを続けてくれることを願うばかりです。
P.S.
前回に続き出演している女スパイ・イルサを演じているレベッカ・ファーガソンに、いまはまっています。役の魅力もあるとは思いますが、上品な顔立ちと知的な立ち居振る舞いが、もうたまりません。“グレイテスト・ショーマン”のときのジェニー・リンド役で、わたしは完全にこころを持って行かれました。美しさをも上回る品格さえ感じる彼女ですが、イルサのようなハ-ドな彼女もまた魅力的。大人の女には、これからも目が離せません。