銭湯巡礼の旅④/亀の湯
(江東区猿江)2018.7.26
今日は猿江にある、「亀の湯」さんを訪ねてみました。ここはボランティアでよく来る江東児童館にほど近く、家からは少しあるが昔ながらの雰囲気を残すお風呂屋さん。建物はビルになっているが、中は昭和そのまま。番台こそないがお爺ちゃん(大正15年生まれ)がやさしい笑顔で迎えてくれる。脱衣所も浴室も天上は低いが、桶の音が『カラ~ン!』とよく響き、これも銭湯の醍醐味。気持のいい音色に、思わずニンマリ・・・。脱衣所には昔ながらの籠(服入れ)もあり、昭和を思い出します。お客さん向けの手書きメッセージがあちらこちらに張ってあり、人情味溢れる言葉のやさしさに家族愛を感じます。

浴室内にはサウナもあり、好きなひとにはこれも嬉しい限り。玄関前の入り口に“下町の名湯”と書かれていたのが、入ってみると納得。綺麗にリニューアルする銭湯の多い中、この古びた庶民的空間はたまりません。お湯も熱からず、緩からず絶妙な湯加減。岩盤泉の半身浴を楽しめる座椅子があり、ジンワリと額に汗がにじんでくるのを楽しむのも一向である。浴槽の壁に描かれたタイル絵は、秋の紅葉と流れ落ちる瀧。いまにもしぶきがかかりそうなダイナミックな絵は、これまた桶の音がよく似合う。今日もゆったりの一時間コースとなりました。江東区にはもう一軒「亀の湯」さんがあるので、近いうちに訪ねてみようと思います。