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よもやまシネマ394 “レディ・プレイヤー1”
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2018.4.23

スピルバーグ監督の超話題作“レディ・プレイヤー1”をI-MAX 3Dで鑑賞。感想に入る前にいつもの、わたしのひとりごとにおつき合いください。世界が認める映画界の巨匠、スティーブン・スピルバーグ。知らないひとなど、もはやいないと思われる世界最高峰の監督である。その作品のほとんどに触れてきたわたしだが、今回もまたまた監督の凄さを思い知らされました。やりたい放題の作品は、まさにエンタメ世界の巨人の名を絶対のものにしてしまいました。この作品は監督以外創れないし、監督だから創りえた作品である。わたしはゲームの世界には、全くと言って興味がありません。ですからやったこともなく、やりたいとも思った事がありません。息子や周りのやっているひとを観て、「何がそんなに面白いのだろう???」といつもこころの中で呟いている。ですから、今回の作品も特別興味があった訳でもなく、ひたすらスピルバーグ監督の名前に引かれての劇場入り。つい最近監督作“ペンタゴン・ペーパーズ”を観たばかりのわたし。その2つの作品が、同じ人物が創り上げたなどとどう考えても結びつかない。ある意味正反対のエンターテイメント作品である。凄過ぎます、どんだけ才能に恵まれているのでしょうか?どうやら2作品は、ほぼ同時進行で撮られていた模様。いやはや凡人には、創造すらできないパワーです。と言う事で、監督の話は1週間あっても尽きないほど話したいことばかりですが取りあえずまた折りをみて・・・。
さて、感想です。物語は今から27年後の近未来が舞台となっている。豊かな生活が待っているかと思いきや、荒廃した街が浮かび上がり人間はみな夢のない暮らしをしている。そして唯一の楽しみがVR(バーチャル・リアリティ)の世界、オアシスに浸りもうひとりの自分になり、まったく別の世界を楽しむことができるというもの。そしてそのオアシスの創業者が亡くなり、彼の残した遺言に3つの謎解きを完成した者に全て財産を提供するというと言う、「Ready!Go!!」のはじまり。物語はまさにゲームの世界観そのものを、映画の世界に持ち込み観客に体感させるという挑戦作。全然興味のないわたしと前置きしたが、アッと言う間にその世界へと誘われてしまった。製作スタっフも一流どころであろうチームが創り上げた最新技術を駆使してのVRワールドの映像は文句のつけようもない凄さ。専門家からはどう見えるのか解りませんが、ド素人のわたしは映像を追っかけるのに精一杯でメチャ疲れました。ただ、見終わってまず思ったのは監督の深いポップカルチャーに対する愛とリスペクトの心が溢れている事でした。そしてこの作品が若者の向けての表現ではなく、むしろ監督と同世代に向けてのメッセージが満載だってことに気づいたこと。表現上で出て来るキャラはポップカルチャーの代表格ばかりで、それらを見つけるだけでも楽しくなるつくりに監督の並々ならぬ愛情を感じます。また、日本が大好きだと言わんばかりの演出には嬉し過ぎて言葉もありません。キャラクターは世界中の有名なものばかりですが、圧倒的に日本をリスペクトしているのが良~く解ります。ガンダムが出て来るところなど、もうたまりません。はじめに言いましたが、この作品はやはりスピルバーグによる、スピルバーグのための、スピルバーグしか描けない映画です。著作権の問題など、彼の力をもってすればなんの障害にもならないという、むしろ「出させて(使って)もらってありがとう」って感じです。内容もなかなか深い話で、個人の人格と組織との闘いを軸に友情や恋愛を見事にリンクさせ、夢にあふれた作品に仕上がっています。スピルバーグ監督の凄さを存分に味わい、そして時間を見つけて過去のスピルバーグ監督作品をどうぞご覧あれ!絶対に損はしませんから・・・。
主人公パーシバル(ウェイド/現実人物)を演じたタイ・シェリダンをはじめ、若い俳優さんたちが初々しくかつはつらつと役をこなしています。ウェイドがラスト近くで創始者ハリデーの心に近づき思いに触れる会話には思わず涙。この手の映画で泣くなんて?不覚です。
P.S. 80年代のPOPミュージックがわんさか使われ、また名作の映画シーンを甦らせその時代を生きて来たOG、OBにはたまりません。それだけでも大満足。懐かしいものがず~っと時間を超え、いまに続きそして未来を創り上げていくと強いメッセージがこころに響きました。感謝!
※ゲーム感覚でキャラを探すなってのも、一興かも・・・。

by eddy-web | 2018-04-24 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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