

2018.4.05
今日はいきなりですが、まったく関係のない話から・・・。昨年夏、母の50回忌と父の37回忌を一緒にした植草家の法事が行われました。とても暑い日でしたが、無事法要も済み最期にご住職より頂戴したお話です。その時のお話は「ひとはこの世に生命を受け、二度死ぬことになっています。一度目は生涯を終え命が燃え尽きる時、そしてあと一つは生きているひとたちからの記憶から消えるその時。」とのことでした。「わたしたちが生きているのは、ご先祖があればということを忘れず感謝の気持を忘れず、一日一日を大切に暮らしてください。」との説法はあらためて父や母のことを感じずにはいられませんでした。
さて、話を映画“リメンバー・ミー”に戻します。今回観た作品は国や文化の違いはあれど、まさに家族の絆(先祖との繋がり)がテーマのものでした。ディズニーのピクサーが放つアニメの最新作は、今年度アカデミー賞二部門を授賞。その主題歌「リメンバー・ミー」が見事主題歌賞を獲得し歴史に名を刻みました。これ以外でもゴールデングローブやアニー賞など多くの賞に輝き、高い評価を受けた作品は家族の大切さを唱い上げ感動を誘う。ラスト近くに主人ミゲルがひいひいばあちゃんの前で歌うシーンは、涙涙でスクリーンがぼやけてしまいます。忙しく毎日を送るわたしたちですが、ご先祖とまではいいませんがせめて父、母のことくらいはいつも胸に抱いていなくてはとあらためて思うわたし。そんなことは当たり前のことなのかも知れませんが、なかなかそうもいかないのが現実。せめてお盆や彼岸くらいは、お墓参りに出かけ手を合わせることをしましょう。面倒臭がらず、バチはあたりません。そんなことを思い出させる温か~い家族のお話です。子どもにも観て欲しいのですが、むしろ昔こどもだった大人の人たちにお勧めです。家族の大切さをみなで、噛み締めましょう。
音楽の素晴らしさは、受賞でも実証済みですがやはり映像の美しさに引きずり込まれます。前にも言いましたが、CGアニメはあまり好きでない自分。ですが今作の美しさはため息もの。“アナと雪の女王”のときにひってきするくらいの感動を覚えました。実にリアルで柔らかな感触が伝わるキャラクターたちの表現は、思わず手を伸ばし触ってみたくなりました。風景もカラフルでメキシコの伝統と良く絡み、鮮やかで美しく色彩はヒロ・ヤマガタさんの作品を連想します。いまアメリカとの国境問題でもめていますが、ぜひ行ってみたい国のひとつになりました。物語の中心になるお祭り11月1・2に開かれる「死者の日」にチャンスがあればぜひ・・・。
※日本語吹き替えに藤木直人さんや松雪泰子さん、そして渡辺直美さんなどがでていましたがまさにピッタリ。ぜんぜんだれだか解りませんでした。