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よもやまシネマ388 “ヴァレリアン”
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2018.3.30

巨匠リュック・ベッソンが放つ最新SF超大作“ヴァレリアン”を鑑賞。デビュー当時から注目を集め、3作目の“グランブルー”でそのアーチスティックな映像美の世界が映画ファンを唸らせた監督。その後も数々の話題作を世に送り出し、多くのファンを虜にし映画史に残る名作を残してきた。作家性が色濃く拘り抜いた映像表現が、インパクトのある映像美を生み出し良くも悪くもつねに話題を提供。最近はプロデューサーとしての仕事が多く、自らメガホンをとった今作は、ファンには待ち望んだ一本。いままで描いてきた作品はジャンルを問わず幅広く、その振り幅は新作が出る度に「えっ!」と思わせるものばかり?
今作はSF作品ということだが、監督が独自で企画製作した名作“フィフス・エレメント”が、今回の“ヴァレリアン”に多大の影響を与えられていると言われています。今作はコミックがベースの作品なので、また違った世界感をきっと見せてくれるに違いない。
さて、感想です。「あちゃぁぁぁ~!やっちゃってくれました。」。監督が30年積み上げてきたキャリアを思いっきり自由奔放に解き放ち創りあげた、贅沢きわまりない娯楽エンターテイメント作品の登場です。ゲスな感想ですが、どんだけ時間とお金がかかっているのかと、もはやそっちに興味が行ってしまうくらいの贅沢三昧。お金持ちの超オタクが創りあげた、お宝の詰まった玉手箱(映画)をひっくり返したような作品に最後は溜め息。きっとこの後、評論家たちから多く賛否の声があがるのは間違いないこと。それでも思うに、そんなこと百も承知で監督はこの作品を創ったに違いないと覚悟さえ読み取れます。ファンはきっと許すに違いありません。こんなこと出来るのは、他にはいないことをみな知っていますから・・・。
監督の描きたかったものが全部詰まっているようで、映像表現はもとより美術や衣装、メイク、音楽、そしてキャストとどれをとっても監督好みのディープなコンテンツのてんこ盛り。どこに注目していいのかさえ、忘れてしまう有様です。なんだか批判めいた言葉を連呼していますが、決してそうではありません。ついて行けない自分にハラが立っているだけ。さて、みなさんはどんな評価をなされるのでしょうか?個人的な意見としては、ファンはきっとまた監督のことが好きになったに違いありません。それが本当のファンだからです。
物語はSF冒険活劇と言ったところで、とくに明確なテーマがあるようには感じられません。ただ、見終わると美しいものを破壊してきた人類への警告のようなものをわたし自身は感じました。遠い遠い未来へ向けいま何を考え、すべきこととは・・・?そんなメッセージが作品に描かれているような気がします。
作品内で一番目を引かれたシーンを上げろと言われたら、絶対に一押しなのがエイリアンのバブルを演じたリアーナの踊りのシーン。その妖艶さと華麗な踊りは圧巻でここだけでもお金を払う価値がある。ただ、このシーンは作品にどんな役割があったのかはちょっと疑問である。監督のサプライズと言ったところでしょう。長くは出演していないのに、これだけインパクトを残すところがセックス・シンボルと称されるリアーナの存在感に違いありません。あとはヒロインのローレリーヌを演じた、カーラ・デルヴィーニュのの可愛らしさが際立ち光っています。主人公のヴァレリアンが初っぱなから口説き文句連発ですが、観る側の気持ちとリンクし変な疑似体験をしているかのよう。眉が濃く太い端正な顔立ちは、往年のオードリー・ヘップバーンと重なります。モデル出身の彼女のこれからが多いに楽しみ。今作では歌手としてもデビューし、話題を振りまいています。

by eddy-web | 2018-04-01 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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