

2018.3.20
天候のせいなどあって、ちょっと間が空いてしまった映画鑑賞。そんな時偶然目にしたTV放送の映画“ちはやふる”。広瀬すず主演の映画は、思っていた以上にこころに響きいつの間にか食い入るように観ていたわたし。漫画が原作の作品なので、勝手に恋愛をベースにした青春ドラマと位置づけ遠くで眺めていた。青春ものは嫌いではないが、60を超えたおっさんが夢中になって観るのには躊躇いが・・・。ところが以外や、その内容の深さといきいきと生きている主人公たちの姿に、遠い昔に置いてきた忘れ物を見つけたような感動がふつふつと。競技カルタという知らなかった舞台設定にも強く引かれ、そこでぶつかり合う若者たちの想いをかけた熱い戦いにすっかりはまってしまいました。カルタが宙を舞う瞬間、「何じゃこれ!まるで格闘技じゃん!!」って正直思い、概念もいっしょに吹っ飛んだわたし。1000年もの長き歴史を重ねいまも続く日本伝統の文化の奥深さと進化に完全にKOです。
その時に感じた勢いのまま、“ちはやふる・結び”の章を劇場へ観に・・・。主人公千早はもとより、周りを取り囲むキャラが実に個性に溢れ魅力的に描かれた作品は見終わると何故か爽やかな気分に・・・。まさにこれぞ青春。野球やサッカーと何ら変わらないスポ根の世界がそこに描かれ、人と人との絆が大切に描かれ涙を誘います。青春ものにありがちなストーリー展開と言えばその通りですが、時代がどんなに変わろうとも一度はその時間を過ごした者にはたまりません。さきほども言いましたが、キャラがみな輝いていて「いるいるこんな奴」っていった人物が大勢出てきます。はじめ「いや~な感じ!」って思っていた奴が、終わって観れば好きになっていたりして中々の設定です。切磋琢磨して頑張るライバルたちの存在が、どれだけ大切なものかをしっかりと伝えてくれます。時々立ち止まり、悩む姿はじれったくもあり愛おしい瞬間。あ~ぁ!こんな時もあったよなぁ~って、おじさんはひとりジィ~ンと来てしまいました。やれやれ!!劇中に交わされる言葉の中にも、思わず「ふ~ん、良いこというなぁ」と感動することしきり。いい年したわたしまで関心させられます。まだまだ修行が足りないのでしょうか???
原作は漫画なのだが、これを観てつくづく思った事がある。日本の漫画ってやっぱり凄いということ。まさに新しい文化といってもいいものではないでしょうか?外国のひとたちが、絶賛する日本の漫画やアニメはその題材の広さにある。衣食住など何でもテーマにしてしまう、日本人の感性に世界中のひとの興味が向いていることは紛れもない事実です。もうひとつ言えるのは、伝統を重んじ日本文化の継承がしっかりと今に繋がっているではないでしょうか。外国の人が一番リスペクトしているのは、間違いなくそこ。
何だか変な話になってしまいましたが、日本人で良かったと思えた時間を感じたわたしです。
P.S. 広瀬すずちゃんは可愛いだけでなく、実力も兼ね備えた女優さん。若いのに出来すぎ感が半端じゃない。これからどこまで駆け上って行くのでしょうか?いろんな役をこれからもこなし、きっと日本を代表するような女優さんになるのでしょうね。そう、そう、クイーン役をやった松岡美優さん、良かったです。独特のキャラを見事に演じ何度もほくそ笑んでしまいました。彼女もこれから楽しみな女優さんです。