よもやまシネマ361 “IT”
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2017.11.07

海外の作家で、一番好きと言ってもいいスティーブン・キング原作の映画“IT”が公開され劇場へ。氏の作品はいままでも数多く映画化され、その度に大きな話題となっています。それだけ面白くひとを引きつける作品だからこそ、世界中のひとから愛されているのだろう。ただ、映画化された作品はすべて高い評価を得ているわけでは無く、ものにより酷評されることも多い。原作の世界観が表現仕切れず、ファンや評論家のイメージにそぐわないことが多いのも確かなようだ。キングの名を聞けばそれだけで集客が可能なことは事実。だがその反面期待を裏切るようなことになれば、それこそ大変なことになると言うことである。創る側にも覚悟が必要なようである。安易な気持ちでは望めない、高い壁がそこにあり創り甲斐もその分大きいのかも知れない。その昔映画化された“シャイニング”だが、キングはこの作品を酷評したと聞いています。監督は名匠キューブリックである。その監督に「空っぽのキャデラック」と言い放ったそうである。凄い人たちのバトルは、創造を超える怖さを感じます。それぞれの拘りが一致しなかったことだとは察しますが・・・。お~怖っ!!わたしは芸術的な映像表現も好きだし、ニコルソンの鬼気迫る演技にも心酔したのですが?当時、評論家の間でも著しく評価が低かったそうです。天才たちは自分の思い描く世界は、決して譲れない拘りがあるのでしょう。その辺を追求するとまた,違った楽しさがあるかも知れません。
さて、“IT”です。不気味な音楽から始まる物語のはじまりは、もろスティーブン・キングそのもの。グイグイと迫ってきて、過呼吸になりそうです。心臓の弱いひとは、あまり観ない方が良いかも・・・。キングの作品はモダン・ホラーという名で呼ばれ、このモダンというところが他のホラー作品との違いを表している。読んでも観ても、確かにクリエイティブな作風は五感が刺激されアッという間にその世界へと引きずり込まれる。まるで催眠術にでもかかったようで、気がつくと物語の中に自身が入り追い詰められていく。いままで多くの作品が映画化されたが、はじめて発表された“キャリー”はホラー作品としては、まさに金字塔。小説同様にスティーブン・キング氏の名を世界に轟かせました。その後も映画化された作品は多いが、興行的には失敗となるものが多かったようである。そんな中発表された短編非ホラー作品“スタンド・バイ・ミー”が映画化され大ヒット。キングの才能の大きさが再び脚光を浴び、世界に名を再び知らしめました。多くの映画賞を獲得し、誰もが知る名作の一本となりました。ちょっと話が膨らんでしまいました。キング氏の作品がそれほど、話題性があり注目されているということは事実。やっぱり凄いのです。今作品“IT”も30年も前の作品ですが、すでにTV作品として公開され、これを知らないアメリカ人はいないそうです。内容は観てのお楽しみですので、あえてお話は差し控えます。とくにホラー映画のネタばらしは、してはいけない行為ですので・・・。怖かったとだけ言っておきます。何度も「わっ!!」と声を上げてしまいました。
全体の印象は“キャリー”“ミザリー”“ミスト”そして“スタンド・バイ・ミー”を合わせたような作品ではないでしょうか?キャラであるピエロのペニー・ワイズは強烈なインパクトで、人々に笑いを提供する職業の優しいイメージをぶち壊し観たらトラウマになること間違いなし。怖いもの見たさで出かけるなら覚悟して観てください。久しぶりにキング作品を堪能させてもらいました。エンドロールに第一章と出ましたので、きっと続編が?
P.S. 紅一点のベバリー役をやったソフィア・リリスがキュートで可愛かったです。ちょっと不良ぽいっところがさらに魅力的で、少年たちの中にまじりピカイチの存在感でした。彼女を含め少年たちの内面に潜むトラウマがこの物語のキーワードで、みな繊細な演技でその年齢のガラスのような心情を演じていました。これから楽しみな子どもたちです。また、ペニー・ワイズ役のビル・スカルスガイドの狂気の芝居は、ジョーカーを演じたニコルソンを彷彿させる鬼気迫るもので大拍手です。あまりお近づきにはなりたくありませんが・・・。
※“IT”とは、鬼ごっこの鬼の事だそうです。
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by eddy-web | 2017-11-10 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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