![]() ![]() 2017.10.26 ブロンドヘアーと言えば、マリリン・モンローを思い浮かべるひとも多いはず。幼い頃、外人はみな金髪だと思っていたわたし。父が好きだったプロレスをTVではじめて観たとき、金髪の選手もいたけど、全部じゃ無いことに気づいた。こどもの思い込みっていうのは、今思うと単純である。 さて、ハリウッドできっと1・2を争うであろう美人と言っても過言でない、シャーリーズ・セロン。レッド・カーペットを歩く姿は、まさにハリウッドのシンボル。美しさだけでなく、そのたぐいまれな演技力で多くのファンを魅了するトップ女優は“モンスター”で、見事アカデミー主演女優賞を手にした。実話をもとにした犯罪者の役に近づくため、体重を何十キロも増やした話は有名である。出来る俳優さんは実にストイック。もともと美人で別にそんな役をしなくても、と思うのは凡人。一流の人たちは、常に新しい挑戦を続け自身を磨くことを忘れない。だから格好良く、みんながあこがれるスターと呼ばれる。そう意味では、セロンはいま一番輝いている女優さんではないだろうか?“モンスター”はもちろん凄かったが、近年話題をさらったリメイク作品“マッド・マックス”の片腕の女戦士フュリオサは、完全にマックスを食ってしまった。スキンヘッドに頭を丸め、凶暴な男たちを相手に見せる女の底力を実に小気味よく彼女の新しい魅力を見せてくれた。綺麗な人が汚れ役に挑むと、意外性を超えより深いその魅力に引きつけられてしまう。カッコいいのひとことである。 さて、“アトミック・ブロンド”。大満足の格好良さで、ますます大ファンになりました。身体をはったアクションも見事だし、哀愁とクールさを併せ持つ主人公ローレン・ブロートンは彼女の新しい代名詞になる予感がします。スパイ者の作品は多いが、女スパイをテーマにしたものはそう多くない。アンジェリーナ・ジョリーが演じた“ソルト”がまず頭に浮かぶが、女性主役の作品は少ない。女スパイと言えば「マタハリ」という人物が思い出される。実在した人物はひとをたぶらかす美貌と話術で、巧みに相手をだまし情報を掴むのが仕事でいまも多くの逸話を残している。でも美人過ぎて逆に怪しまれるのでは、と思ってしまう。むかしから「綺麗なバラにはトゲがある」というではありませんか?ぜんぜん役に立たない格言なのか、それとも男が馬鹿なのか???それにしても息を飲むほど美しいセロンの容姿にメロメロです。背は高く、端正な顔立ち、美しい瞳、ただ観ているだけで溜め息です。その上、屈強な男たちとバトルを拡げ身もこころもボロボロになる姿に、さらに引かれてしまうのは何故でしょう?ドレスを纏った美しい姿と、バトルで血まみれになる姿のギャップが溜まりません。傷ついた身体を隠さずドレスを纏、ふてぶてしく煙草をくゆらす彼女はカッコ良すぎてたまりません。冒頭から80年代の音楽を見事に映像にからめ、テンポ良く進む物語は東西冷戦時代のドイツを舞台に息も尽かせぬ構成で圧巻。スパイという職業の裏側と言うか、シビアさが伝わる緊張感もしっかりと押さえられ見応えがある。 今までカッコいい女と思った近いジャンルの作品をあげれば、まず思い浮かぶのが“グロリア”。あとは“ドラゴンタトーの女”そして“ニキータ”などが浮かぶ。どれも女性ならではの母性みたいな見えない力が存在している。ただ強いだけでなく、本能がもつ男が超えられない強さである。この作品もシリーズ化なんてことになるのか?個人的にはこのままの単独作品でいいと思うわたし。R15指定の表現はエグイシーンも多いが、見応えは充分。ぜひ、劇場に足をはこび、セロンの美しさをご堪能ください。ファッションも見逃せない楽しみな要素になっております。 P.S. 最後まで謎をふくむスパイ、パーシヴァルを演じたジェームズ・マカヴォイの怪演も目が離せません。このひと最近かなり目立ってます。また、セロンと妖艶なベッドシーンを演じたラサール役のソフィア・ブテラ(ザ・マミー)も、いい味を出しておりました。そしてもう一つ嬉しかったのが、物語のキーマンになるスパイグラスを演じた、エディ・マーサン。“おみおくりの作法”では、おおいに泣かせていただきました。わたしの中でここ数年で観た映画のベスト5に数えられる作品でした。また、会えて嬉しかったです。
by eddy-web
| 2017-10-27 00:00
| よもやまCINEMA(映画の話)
|
Comments(0)
|
最新の記事
カテゴリ
よもやまCINEMA(映画の話) ひとこと・ひとごと・ひとりごと(つぶやき 展・覧・会 風来紀行(散歩と旅) チョッといい話?(沁みる話) ごあいさつ NANJYa?COLLe(オタク訪問) 魚々苑(魚と草花の話) 青之無也(モノ創り) Switch音(音楽の話) NEWS Love ゆ Tokyo(銭湯探訪) 大好きな映画(BestChoiceMov 以前の記事
2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 06月 2007年 05月 フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
![]() |