

2017.8.28
“午前十時の映画祭8”ヘップバーン特集最後の作品“おしゃれ泥棒”を鑑賞。特集でラインナップが組まれるほど、ヘップバーンの人気が今も高いことを実感した数週間になりました。“おしゃれ泥棒”は彼女が37歳の時の作品。“ローマの休日”から13年が過ぎ、ピュアな乙女はすっかりと大人の女性へと変身。驚かされるのはそのスタイル。たいていの場合ですが、中年期を迎えると普通何処とはいいませんがお肉がつくもの。彼女は13年前の容姿とまったく変わりない、ボディラインを保ちいつものジバンシィをカッコ良く身に纏っています。“おしゃれ泥棒”この作品も間違いなく彼女のために創られた作品ではないでしょうか?冒頭からインパクトのある出で立ち(ファッション)にサングラス、そしておしゃれな紅い車(1965年型アウトビアンキEdenRoc)。この演出はどうみてもヘップバーンありきのオープニングです。最初から最後までまるでファッションショーを観ているような、そんなストーリーは小粋お洒落なおとなの物語。時代感はあれど、贅沢な演出に当時の女性はもちろん男たちも目を釘付けにされたことは間違いないことでしょう。
今回いままで観た作品を合わせ、気をつけて観たのは彼女の表情。大人の女性にはなっているのだが、どこかアドケない少女のような目の輝きがありとても可愛いところが変わらないこと。このあたりが永遠の人気を誇る彼女の魅力なのかも知れない。決して多いとは言えない作品群だが、どの作品も「彼女のための、彼女による、彼女の作品」ではないだろうか?全部の作品を観た訳ではないが、今回4作品に触れ、改めて彼女の美しさ偉大さに感動しました。あと、もうひとつ声がとっても可愛いです。日本の吹き替えでは池田昌子さんが強く印象に残りますが、今回作品を通しとても似ていることに感動しました。ほんとうにピッタリです。美人でスタイルが良く、そして知性に溢れその上、声まで可愛いなんて神様はなんて罪作りなのでしょう。また、ぜひヘップバーン特集を組んで欲しいと願うばかり・・・。
P.S. へんなことを言いますが、“麗しのサブリナ”“昼下がりの情事”“おしゃれ泥棒”とどの作品も、驚くほどあっさり出会ったばかりの男と女(主人公)がキスをします。日本じゃ考えられません。(いまは違うかも・・・)。文化の違いと言えばそれまでですが、こんな奇麗な女性がスクリーンの上とは言え簡単にキスをするのを観て、さぞや当時の男性たちはドキドキしたに違いありません。