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よもやまシネマ329 “グッド・ウィル・ハンティング”
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2017.7.14

新作に飽きてくると無性に観たくなる“午前十時の映画祭”。だれが名作と決めているのかは解らないが、観れば確かに名作と思える作品ばかり。多少の好みはあれど、間違いなく感動をくれる。思うに名作と呼ばれる作品には、確かな内容と観る側に訴えるしっかりしたポリシーがあるといえる。ジャンルもさまざまだが、こころに残る作品はみなラストが印象的である。何でもそうだが「終わりが肝心」とは、よく言ったものだ。
今日観た“グッド・ウィル・ハンティング”は見落としていた作品だが、本当に観て良かったと思った。観なかったら一生後悔すると思えるくらいの素晴らしい作品でした。泣き虫のわたしがいっぱい涙を流したのは事実です。ただ泣けた訳でなく作品のいたるところで突き刺さる名台詞が溢れ、その度こころを揺さぶられてしまいました。見終わった後は、とても清々しい気持ちになり体内に溜まっていた毒がぜ~んぶ出た感じ。悲しみに触れて流す涙ではなく、こころとこころが触れあった瞬間に出会ったそんな感じがわき上がる温か〜ぃ涙でした。出ている人たちがみなピュアで優しい。悪い人がぜんぜんいません。ひとの繋がりをこれほど感じさせてくれた作品は久しぶり・・・。ひとをおもうことの大切さを、しっかり思い出させてくれます。忙しさに紛れ、つい忘れがちな「思いやり」。この映画はしっかりとメッセージしています。
マット・デイモンが主人公の天才(数学)青年ウィルを演じています。若いマットは生き生きと主人公を演じ、観ればいまの彼がハリウッドを代表する俳優になったことが理解できます。もうひとつはなんと言っても精神分析医ショーンを演じたロビン・ウィリアムズの演技に圧倒されること。とにかく凄いのです。なにを演じても高い評価を得ているアクターですが、この作品での演技は、演技を超えたものとなり胸に迫ります。互いに深い傷を背負い生きてきた二人。はじめはぎくしゃくとした関係だが、次第にたがいを必要とするようになっていく。
立場を超え真っ正面に向き合うことの素晴らしさが、画面を通し何度も訪れる。ロビン・ウィリアムズは、この作品でアカデミー賞助演男優賞を獲っています。脇を固めたそのほかの俳優さんもみな素晴らしく、はじめにウィルの才能を見出したランボー教授を演じたステラン・スカルスガルド、恋人役のスカイラーを演じたミニ・ドライバー、そしてもう一人親友チャッキ-役の若きベン・アフレックと甲乙つけがたい演技で魅了されました。ラストちかくのシーンでウィルを迎えにいき留守と知り、笑みを浮かべたチャッキー(ベン)の顔ぐっときます。こころに残る多くのセリフが満ち溢れ、それを拾い上げるだけでも観る価値充分。観賞後セリフに込められた、ひとつひとつのメッセージが、自分の生き方に影響を与えるそんな作品です。
この作品は、無名の頃のマットとベンの二人が共同で書き上げた脚本が認められ創られた
映画作品。二人は親友で、才能はこのときすでに咲き始めていたようです。ロビン・ウィリアムズははじめて脚本を読んだとき、「いったい、どんな奴らが、これを書いたんだ?」と驚嘆したそうです。生まれるべくして生まれた名作なのかも知れません。音楽の使い方も上手で“卒業”を思い出してしまいました。
※感動したセリフをひとつ/(チャッキー)「俺はこう思ってる。毎日、お前を迎えに行き、酒を飲んでバカ話、それも楽しい。でも一番のスリルは、車を降りて、お前んちの玄関に行く10秒間。ノックしてもお前は出てこない。何の挨拶もなく、お前は消えてる。そうなればいい」
P.S. 2014年8月、世界中を駆け巡った訃報。ロビン・ウィリアムズの突然の死。享年63歳はこれからと、みな感じたあまりにも悲しい知らせ。生前うつ病を煩い、重度のアルコール依存症でもあったと聞きます。憶測で話しなど出来ませんが、作品すべてで窺える役への拘りや没頭する役者魂は半端ないものだったと思えます。そんなまじめな彼らしい最後だったのかも知れません。本当に残念なことですが、ぜったいに忘れることの出来ない俳優さんのひとりです。合掌・・・。 
by eddy-web | 2017-07-19 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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