

2017.5.29
久しぶりに映画の魅力、娯楽性を堪能した。作品は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOL.2”。ご存知マーベル発のSFスペースファンタジーである。2014年公開の続編にあたる今作品。前作品が思いのほか面白く、はまってしまったわたし。失礼ながら観る前はさほど期待感もなく、劇場に足を運んだことを覚えている。マーベルのキャラたちの中ではあまり知名度も無く、どちらかと言うとサブキャラの寄せ集めというイメージが強かったため・・・。ところが以外にもそれぞれのキャラが破天荒な上、常識を超える言動でいままでにない存在感。そして何よりその強いチームワークの絆に、いつのまにか虜になっていました。容赦なく交わされる汚い言葉の暴力にも、思わず笑いが込み上げてくる。個性も半端無く、どう観てもみな悪役キャラばかりである。それにへんてこな木の生命体や、ぬいぐるみのようなアライグマと、まさにコミック仕立て。だが、見終わるとなんか胸に込み上げるものがあり、不思議と温かくなるのです。この感覚はわたしだけでしょうか?主役はリーダー的存在のスター・ロード(クリス・ブラッド)なのだが、観れば適役をふくめ全員が主役である。今回も新たなキャラがわんさかと登場し、前回をもしのぐ楽しさ。派手なアクションシーンとのリの良い音楽、そしてどことなく悪ふざけ的な演出に笑ってしまう。これは間違いなく大人の娯楽作品です。
前回深くにも涙してしまったわたしだが、今回もツボにはまりしてやられました。この作品の人気はうなぎ上りだそうで、ハリウッドでも人気急上昇。映像の完成度だけでなく、プロダクション・デザインや衣装、そして特殊メークとそれぞれのプロたちがしっかりと拘りの仕事をしています。ビビットな色彩感覚の美術などが相まって、全体のクオリティが高くその辺も人気の証では・・・。あとはやっぱり「友情」というシンプルなテーマを大切に物語が創られていることに尽きます。バカバカしさの中に不思議な魅力をもつ作品です。ここのところやや重めの作品を見て来たわたしも、久しぶりに開放感にひたりました。まだまだ続きそうな作品なので、このスタンスを崩さずこれからも多いに楽しませて欲しいものだ。
P.S. 今回ヨンドウ(ロードの育ての親)というキャラが、美味しいところを全部持って行きこころに残りました。かっこ良かったです。天然キャラのグルート(ベイビー)も前回にも増して可愛いです。声をヴィン・ディーゼル(ワイルド・スピードシリーズ)がやっているのもサプライズです。でも可愛過ぎて、声だけだと彼の顔が思い浮かびません。あとクリス・ブラッド以外みな特殊メークなので、一度みなさんの素顔を観たいと思います。是非次回で結構なので、エンドロールか何かで見せてくださる事をお願いします。最後に絶対言っておきたいことがひとつ、音楽の使い方が最高です。1980年代の曲がVFX映像とともに流れ、古さを感じさせないノリの良い演出が中年層には溜まりません。見終わるとサントラが欲しくなります。小道具のウォークマンが懐かしいです。