2017.5.10
シリーズ作品は数多く、いまや定番とも言えるハリウッド。その中でも群を抜いて人気を誇るカーアクション映画“ワイルド・スピード”を鑑賞。今回で8作目を迎えた作品は、前作をさらに上回るスケールの演出で最後の最後までワクワクドキドキさせてくれます。前作でも度肝を抜くアクションの連続で、スカッとさせてくれたのは記憶に新しい。公開前にTVで前作「SKY MISSION」を放映し、興奮が再び蘇ったばかり。その作品をも上回る今作品は、ハリウッドならではの乗りの良さでグイグイと画面に引っ張り込み釘付けにする。
ファミリーと呼ばれる登場人物たちと適役は、ひとりでも充分作品を撮れる俳優さんばかり・・・。ある意味贅沢な作品である。その上究極のカーアクションを追求した演出は、見応え充分。スーパーカーをいとも簡単にぶち壊すシーンは、ただただ溜め息。もったいないと思うのはわたしだけでしょうか?ラテンミュージックをバックにキューバのカーレースで始まり、ニューヨーク、ロシアと世界を駆け巡る物語はお腹いっぱいになる超娯楽作品。ドミニクを演じるヴィン・ディーゼルは、相変わらずタフな男を演じカッコイイし、ファミリーのメンバーも個性豊かに存在感を遺憾なく発揮している。中盤で見せるドミニクの涙は以外だったが、グッときます。また今回は前作で仇敵を演じたジェイソン・ステイサムが、美味しい役でドラマを盛りあげる。このシリーズは男たちの友情とチームワークが軸の話だが、出てくる女たちもみなカッコイイ。レティ演じるミシェル・ロドリゲスは、もはや欠かせない存在。そこに今回割って入ってくるのがアカデミー賞女優のシャーリーズ・セロン。適のボスで天才ハッカー役の悪女(冷酷無比)を演じ、物語りに深みを加わえている。クールビューティな徹底した悪は、完全にファミリーを飲み込んでしまう。何をやっても美人は徳です。“マッド・マックス”の女戦士もカッコ良かったですが、今回も言うことなし。美しすぎることは、それだけでもう罪。物語では負けても、存在感では勝ち。次回作でどんな役に挑むのか楽しみです。こんなやりたい放題の作品を創り続けると、次回作品にかかるプレッシャーは大変だろう。でもファンは勝手で、その上をもっと期待しています。
ラストのエンドロールで、「カーアクションはプロたちがやっているので、みなさんは決してまねをしないように・・・。」だって、する訳いや出来るわけ無いだろう。(笑い)