2017.4.28
映画は基本劇場で観るのがモットーのわたし。TVで観るなんてまずしません。時間とお金を掛け制作された作品を、ゴロゴロしながらなんてもってのほか・・・。まっそうは言っても事情によりやむをえずの時だけ許します。みなさまはご自由ですので、聞き流してください。
はじめて午前十時の映画祭に行って来ました。朝から映画なんて随分優雅じゃない!なんて思わないでください。言い訳に聴こえるでしょうが、過去の名作をスクリーンで観たいというわたしのハートにリンクしてしまいました。まえまえから気持はあったのですが、さすがに真っ昼間の映画鑑賞は気が引け押さえておりました。でも今回は衝動を抑えきれず劇場へ・・・。
鑑賞した作品は“アメリ”。2001年に公開され話題になったフランス映画です。DVDでは観たのですが、やっぱりスクリーンで観ると感動もひとしお。体感温度もぜんぜん違います。改めて何ともいえない夢心地の世界に酔いしれました。この種の作品はきっと好き嫌いがはっきり別れる事でしょう。わたしは大好きです。とても不思議な映画です。こころに沁みたり、感情に刺激を受けたりとかの感動ではなく、説明不可能な感受性の迸りみたいなものが伝わる感じです。これは見る側が何か感じれば、それだけでいいそんな作品ではないでしょうか。でも見終わるととても幸せな気分になれる映画です。どちらかというと女子向けで、それもどちらかと言えば無邪気な天然系のひと向けです。そんな子は少ないでしょうが、いると信じております。あと、オタク系のひともきっとはまります。
15年以上経っても色あせない映像美はフランスの匂いに満ち溢れ、一度は行ってみたいと思わせます。出て来るひとたちはちょっと変わっている人ばかりですが、そんなに悪いひともいないし結構身近にいそうな人ばかり・・・。ちょっと滑稽で憎めないひとたち。これはフランス映画だから表現しうる世界観です。監督のジャン=ピエール・ジュネはこの作品で名監督の名を不動にしたと思われます。同時に主人公アメリを演じたオドレイ・トトゥもこの作品で世界的に有名になりました。この作品のインパクトが凄過ぎて、他の出演作品がちょっと薄味に感じてしまうのですが、別に彼女のせいではありません。でもアメリ可愛いです。彼女現在40歳と聞いてます。これからどんな役を演じていくのかが楽しみなひとです。アメリカ映画は極力さけ、出来ればフランスで活躍してくれる事を勝手ですがお願いしたい。沢山オタクを刺激するスチエーションが用意されてますが、これを観てはじめちゃうひともいるかも・・・。ポスターのキャッチは「幸せになる」。幸せな気持になれるかは自分で確かめてみましょう。
※部屋の中に飾られた可愛い絵(不思議な動物)はミヒャエル・ゾーヴァの作品。この色使いや世界観はまさにアメリ。よくぞここに眼を付けたと監督のセンスに感動です。