2017.3.10
“アサシン・クリード”を鑑賞。予告編の映像を観て、公開を心待ちにしていたわたし。つくづく予告編という映像の重要性と、期待感を増幅させる演出の大切さを痛感します。本編以上に大変な仕事かも知れません。さてこの作品ですが、いままでにあまり観たことのない不思議な世界観があり見終わった後、なにかもやもやとした感覚が残りました。時空を超えた話なので当然と言えば当然・・・ですが。今作品はこれからはじまる壮大な物語のプロローグを思わせ、ラストはこれからが本番といったカットで終了。2つの教団が出てくるのですが、どちらが正義なのかもよく解らないような演出になっています。具体的にはこれから、紐解いていくといった感じではないでしょうか?人の意識の中に入り過去(祖先)のDNAに繋げ仕事をする、そんな展開はあまりない発想です。少しだけ近いと思ったのは、キャメロン監督の“アバター”。DNA操作により人造生命体を作り、脳にリンクし憑依させ異星人とのコンタクトをはかる話が思い浮かんだ。それでも発想が近いというだけで、内容は全く違います。調べてみたらもとは「潜入アクションゲーム」ソフトで、「バイオ・ハザード」と同じ流れのようです。ゲームをまったくやらないわたしは、恥ずかしながら「ヘェ~、そうなんだ!」といったところ。と言う事はゲーム好きな方達は、待っていた作品なのでしょう。ゲームはシリーズ化されているので、この作品もきっと長くなりそうです。まだはじまったばかりなので、ゲーム愛好者の方たちには失礼かとおもいますが、あまりだらだらと先延ばしするような作品づくりだけはやめて頂きたい。“バイオ・ハザード”がそうであったように・・・。物語の発想は面白いので、その歴史(ルネッサンス時代)との繋をうまく紐解いて頂ければ嬉しいです。もちろんフィクションという前提で・・・。登場すりアサシン(暗殺者)たちの、類いまれなる能力のポテンシャルがこの作品の最大の魅力。“トリプルX”でも取り入れられた、エクストリームスポーツのアクションを元に創られた表現は素晴らしいものでした。この先の展開は創造が及びませんが、次回作に期待です。次回が本当の勝負かと思います。ジェレミー・アイアンズ、シャーロット・ランプリングなどが脇をかため、アイルランド出身のマイケル・ファスベンダー(Xメン)が躍動しています。マリオン・コティヤール(エデイット・ピアフ)さんも相変わらず美しい上、アカデミー賞女優の風格で、重要な役どころを演じています。彼女、2013年「世界で最も美しい顔」の第1位に選ばれているそうです。どおりで・・・。先月観た“マリアンヌ”でも、ブラピを呑み込んでおりました。アカデミー賞俳優をずらりと揃えたこの作品、かなり贅沢なキャスティングです。