2017.2.13
ブラピ主演の話題作 “マリアンヌ”を鑑賞。アカデミー賞監督の巨匠ロバート・ゼメキス(フォレスト・ガンプ)、相手役にはこれまたアカデミー主演女優賞(エディット・ピアフ愛の讃歌)を獲得したフランス生まれのマリオン・コティヤールが努める話題作。近年コミック原作やリメイクなどの作品が多い中、久々のオリジナル脚本作品となれば期待に胸が膨らむ。スタッフはアカデミー賞にその名を刻んだ面々がずらり。第2次世界大戦化の中で繰り広げられるスパイサスペンス作品は、冒頭の砂漠シーンからあっと言う間にドラマの中へわたしたちを引き込みます。いつもながらブラッド・ピットのカッコ良さに、きっと女性たちのこころは瞬時に持っていかれるに違いありません。容姿に加え演技も熟成したいま、この作品でも素晴らしい存在感で揺れ動く男心をリアルに演じています。かたやヒロイン「マリアンヌ」を演じるマリオン・コティヤールが、砂漠に咲いた一輪のバラのごとく美しく、エキゾチックでミステリアスなその瞳は男たちをゾクゾクさせること間違いなし。あんな目で見つめられたら、どんな男もメロメロになっちゃいます。舞台がモロッコのカサブランカと聞けば、名作“カサブランカ”が思い出されます。1940年代のファッションが見事に再現され、二人の演技に華を添えるばかりか美しさと緊張感を演出し、わたしたちを包み込んでしまいます。ボギーとバーグマンもカッコ良かったですが、今回の二人も負けてはおりません。対戦中に違う国のスパイがあるミッションを通じ出会い、そこからはじまる物語は最後の最後まで目が離せません。マックス役のブラピの必死に真実を求める行動の姿は感動もの。信じ合う二人の運命を、あなたは信じますか?