

2016.Oct.21
「スタートレック」が生まれて、今年で生誕50周年の節目ということでファンとしてまずは拍手!!外国TVシリーズは当時「宇宙大作戦」と言う名で少年たちの心を虜にした作品。もともと宇宙ものは子どもたちに大人気でしたが、「宇宙大作戦」はピカ一。わたしの中では「宇宙家族ロビンソン」や「謎の円盤UFO」などと同様いまも忘れられない大好きな作品。50年経っても色あせないのは何故でしょう・・・。
TVシリーズは世代を替え長く続き、船長をはじめクルーも時代とともに変わっていきました。わたしにとってエンタープライズ号の船長は何と言ってもカークで、副長はMr.スポック。今作では思い出の写真が登場し、二人の懐かしい姿を見る事ができます。これだけでもファンに取っては最高のサプライズ。ただ残念なことにスポックを演じた俳優レオナード・ニモイさんが昨年2月、83歳の生涯を閉じました。個性の強い役と顔立ちだったので、他の作品に例えれば「スパイ大作戦」など見てもスポックに見えてしかたなかったわたし。長い間楽しませてくれたことに、心から哀悼を捧げたいと思います。
さて、映画“BIYOND"。2世たちが活躍するこのシリーズは、上手に前のシリーズとつなぎ更に新しい時空への冒険へと物語のスケールを拡げています。むかしを知らない世代でも、まったく関係なく楽しめる。もちろん昔と違いテクノロジーの進歩は比較にならない。こう言う作品を見せられると、日本じゃ絶対創れないだろうなと思わされます。もちろん将来は解りませんが・・・。個人的には中身はあんまり関係なく、エンタープライズ号の勇姿、あの美しいラインのシルエットを観るだけで鳥肌です。SF作品の宇宙船は数あるが、この美しさは他の追随を許しません。完璧です。それとどんなに科学が進み環境が変わろうと、変わらない人と人(宇宙人)の繋がりの大切さを描くポリシーこそ「スタートレック」。今回も余す事無く、そこの部分を描いていて大満足です。序盤で最新鋭のUSSエンタープライズ号が、破壊された時はどうなる事かと心配しましたが・・・。しっかりと歴史を繋いでくれるあたり、憎い演出でした。今作品はJ・J・エイブラムスが制作にまわり、監督に“ワイルド・スピード”シリーズのジャスティン・リンを抜擢。二人が組んだことにより、アクションシーンがよりふんだんになり迫力が倍増。CGを駆使した最新映像との融合は、息つく暇無くラストへと続き時間を忘れてしまいます。スカッとしたい人は今すぐ劇場へどうぞ。
P.S. クルーの航法士チェコフを演じていた、アントン・イェルチンさんが今年の6月に事故により他界。将来を嘱望された才能はわずか27年の生涯を閉じました。とても印象に残る存在だったのでとても残念、合掌。大切なクルーを二人も失ってしまいましたが、“STER TREK ”は永遠です。